返済不要「給付奨学金」ランキング…支給額1千万超・高校生向けも

 ガクシーは2023年12月21日、返済不要の「給付奨学金ランキング2023」を発表した。給付奨学金は大学進学を支援するものが多い中、1位には、高校生向けの「日教弘給付奨学金」がランクイン。圧倒的な支給人数で多くの高校生が対象になることが決め手となった。

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給付奨学金ランキング2023
  • 給付奨学金ランキング2023
  • 1位は日本教育公務員弘済会「日教弘給付奨学金_2023年度」

 ガクシーは2023年12月21日、返済不要の「給付奨学金ランキング2023」を発表した。給付奨学金は大学進学を支援するものが多い中、1位には、高校生向けの「日教弘給付奨学金」がランクイン。圧倒的な支給人数で多くの高校生が対象になることが決め手となった。

 「給付奨学金ランキング2023」では、1人あたりの支給金額・人数、対象の制限がなるべく少ないものの中で、人気の奨学金をガクシー編集部が独自にピックアップ。返済不要の「給付奨学金」の認知促進を目的に、JASSO以外の給付奨学金を対象としてトップ10までランキングしている。

 ランキング1位は日本教育公務員弘済会「日教弘給付奨学金_2023年度」、2位はキーエンス財団「2023年度給付型奨学生」、3位は日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」、4位は業務スーパージャパンドリーム財団「公益・派遣留学奨学生_2023年度」、5位は文部科学省「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム_2023年度」がランクイン。

 1位「日教弘給付奨学金_2023年度」は学習意欲がありながら、学資金の支払いが特に困難な高校生を支援するもので、支給金額は50万円以内。支給人数は2022年度実績8,764人と、圧倒的な支給人数に加え専攻分野に制限なく、多くの高校生が対象になることから選ばれた。

 2位「2023年度給付型奨学生」は、大学進学を志し経済的な支援が必要な若者を対象に、月額10万円(年額120万円)を4年間(総支給額480万円)支給するキーエンス財団の給付型奨学生プログラム。1位と同様に、支給人数の多さ、学業成績や家庭の所得制限、専攻分野制限もなく、多くの学生へ機会を提供している点がランクインのポイントとなった。

 3位「海外留学支援制度」は、日本の大学生の海外留学での経済的な支援を目的とした国費による奨学金。成績や家庭の所得制限などはあるが、学部は月額5万9,000円~11万8,000円、大学院は月額8万9,000円~14万8,000円の奨学金に加え、授業料を年度300万円上限で実費で支給するため支給総額が多い。

 4位「公益・派遣留学奨学生_2023年度」は、国際交流と相互理解に関心をもつ大学生を対象に、海外留学を支援する奨学金で、原則12か月以内の期間、月額15万円~20万円を700名に支給する。

 5位「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム_2023年度」は文部科学省の官民協働奨学金制度。高校生・大学生自身が設定した留学プログラムに対し、その計画費用を支援し、海外留学に自ら一歩を踏み出す機会を提供している。支給人数は高校生580人、大学生225人で、留学にかかる費用の一部を支援する(家計基準により支給額が異なる)。

 同ランキングの詳細は、ガクシーWebサイトで閲覧できる。奨学金情報サイト「ガクシー」では、国内ほぼすべて約1万6000件の奨学金情報を網羅。ランキングや検索機能により、利用者に最適な奨学金が検索できる。なお、各奨学金の詳細や2024年以降の募集情報については各運営団体のWebサイトで確認してもらいたいとしている。

◆給付奨学金ランキング2023
1位「日教弘給付奨学金_2023年度」日本教育公務員弘済会
2位「2023年度給付型奨学生」キーエンス財団
3位「海外留学支援制度」日本学生支援機構(JASSO)
4位「公益・派遣留学奨学生_2023年度」業務スーパージャパンドリーム財団
5位「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム_2023年度」文部科学省
6位「『がんばれ!日本の大学生』応援給付金_2023年度」キーエンス財団
7位「大学奨学生(高校時予約・給付型)_2024年度」電通育英会
8位「米国大学奨学金_2024年度」柳井正財団
9位「フルブライト奨学金 大学院留学プログラム_2024年度」日米教育委員会
10位「海外特別研究員_2024年度」日本学術振興会

《川端珠紀》

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