東急電鉄(東急)は11月25日、池上線・東急多摩川線で初代3000系をイメージした「緑の電車」の運行を同日から開始したと発表した。初代3000系は、目黒蒲田電鉄や池上電気鉄道など東急の前身だった私鉄で導入されてきた車両や、1942年に現在の東急を形作った「大東急」が発足した後に登場した車両を含む、かつての東急の代表車両で、池上線や東急多摩川線の前身である目蒲線で1989年まで運用。その塗色に戦後の東急を代表するカラーである緑色が施されていたことから「緑の電車」として親しまれていた。今回は、そんな初代3000系引退から30周年を迎えることを記念して、1000系1013編成に同塗色をラッピングして「緑の電車」が復刻された。池上線・東急多摩川線では2016年3月から1951~1966年に存在していた濃紺と黄色のツートンカラーを復刻した「きになる電車」も運行されており、当面は2種類の復刻塗色車が走ることになる。