【高校受験2020】千葉県公立前期<国語>講評…記述・作文書きにくく、難度は前年同様

令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(水)、全日制課程127校204学科で実施された。リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「国語」の講評を速報する。

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2020年度 千葉県公立高校前期<国語>講評
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 令和2年度(2020年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の「前期選抜」が2月12日(水)、全日制課程127校204学科で実施された。予定人員21,758人に対し36,644人が志願していたところ、2月12日の欠席者は118人。受検者数は36,526人で、受検倍率は県立全日制1.66倍、市立全日制1.68倍だった。

 リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<国語>講評(京葉学院 提供)



 大問構成や大問毎の配点は例年通りでした。読解問題での記述問題は5問で、うち現代文読解問題では7字以内、13字以内、25字以内で答えるものが、古文の読解では10字以内、20字以内で答えるものがそれぞれ出題されました。書きにくい記述問題があり、さらに作文が書きにくいものであったため、平均点は難度の高かった前年同様となるものと思われます。

1.放送聞き取り


 「雨にまつわる俳句」について調べてきたことの発表やその感想を聞いて、設問に答えるものでした。発表された「雨にまつわる俳句」や雨の呼び名の例は問題用紙に印刷されていて、それを見ながら放送を聞くことができました。設問は、発表の内容に関するものが2問、発表の工夫に関するものが1問、これら3問は選択問題でした。そして「慈雨」をつかって説明しようとしている内容を、設問の空欄に当てはまる語句を記述して完成させるものが1問の、計4問が出題されました。どの設問も放送内容を把握できていればさほど難はなかったものと思われます。大問の配点は例年通り10点でした。

2.漢字の読み


 例年通り、中学校配当の漢字を含む読みが4問出題されました。「足袋」はやや難しかったと思われます。また配点は各2点、合計8点と例年通りでした。

3.漢字の書き


 例年通り、小学校配当漢字の書きが5問出題されました。毎年三字または四字熟語が出題されますが、今回は「針小棒大」が出題され、これはH24年度前期入試でも出題されました。配点は各2点、合計10点と例年通りでした。

4.国語の知識


 適切な慣用句を選ぶもの、文の書き換え、漢文の返り点をつけるもの、適切な敬語に書き換えるもの、が出題されました。敬語の問題は「食べられる」を適切な謙譲語に書き換えるもので、国語での学習に加えて日常生活で敬語を使っている受検生にとっては易しいものだったと思われます。配点は各2点、計8点と例年通りでした。

5.説明的文章の読解


 「おしゃべりは自己完結的なものだが、対話は他者の存在の有無が成立のポイントであり、他者との異なる価値観とともに、それぞれが属するコミュニティーをも受け止めるものだ」という趣旨の文章を読んで設問に答えるものでした。選択問題が4問出題されましたが、うち3問は本文中の内容の説明または理由を問うているもので、1問は設問中の筆者の考えをまとめた文の空欄を補充するものでした。抜き出し問題は3問出題されましたが、どちらも設問の空欄を補充するものでした。 線部と解答箇所が離れていたり、そもそも 線部がなかったりしたため、解答語句を発見するのに苦労した受検生が多かったものと思われます。記述問題は1問出題されましたが7字以内で解答する短いものでした。大問の配点は例年通り20点でした。

6.文学的文章の読解


 「下級武士ではあるが学問の才能にめぐまれている尚七が、その情熱を買われて藩の重臣の子息らと共に学ぶ役目を持ちかけられ、自分は即答しかねたが尚七の父が承諾する。尚七は、自分の才能を発揮させる場所を与えられなかったことを長年負い目に感じていたことを父から伝えられる。」という文章を読んで設問に答えるものでした。前々年度、前年度に続いて今年度も江戸時代を背景にした文章が出題されました。選択問題が4問出題され、うち3問は人物の心情を問うものであり自信を持って解答できた受検生が多かったものと思われますが、1問は主題に関するものであり各肢の文字数もそれぞれ5字とヒントが少なかったため迷った受検生も多かったと思われます。記述問題は、設問中の文の空欄に当てはまる語句を、それぞれ13字以内、25字以内で記述するものでした。25字以内の記述問題は提示されている文が十分ヒントとなるので書きやすかったと思われますが、13字以内の記述問題は、何を書けばいいのか戸惑った受検生も多かったことと思われます。大問の配点は例年通り20点でした。

7.古典の読解


 「ある人が相手によって異なった教え方で蹴鞠を教えていたのを見た人がその理由を聞いたところ、相手の気質や状況によって変えている、ということであり、それは仏法を教えるときにも通じる」という古文を読んで設問に答えるものでした。現代仮名遣いに直す問題、抜き出し問題がそれぞれ1問ずつ、選択問題が2問、10字以内、20字以内で答える記述問題がそれぞれ1問ずつ出題されました。現代仮名遣いに直す問題は平易であり、また抜き出し問題と選択問題も本文内容がおおよそつかめていれば解答できるものでした。記述問題は文章の主題をまとめたものの空欄を補充するものであり、答えにくかったという受検生もいたことでしょう。大問の配点は例年通り12点でした。

8.条件作文


 方言を広く活用することの効果について2段落構成10行以内(1行は20字)で書く、というものでした。地元の人々に着目して書く段落と、他の地域の人々に着目して書く段落が指定されていたため、段落分けに難はなかったと思われますが、提示されている2つの資料から適切な事柄を読み取り自分の考えを書くことを難しく感じた受検生も多かったと思われます。配点は例年通り12点ですが、採点基準の細部については各学校で定めることになっています。

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 このレポートは2020年2月12日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。

協力:京葉学院
《編集部》

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