【高校受験2020】大阪府公立高入試<国語>講評…C問題は記述のスピードが必要

 2020年3月11日(水)、令和2年度(2020年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「国語」の講評を掲載する。

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2020年度(令和2年度)大阪府公立高等学校入学者選抜<国語>講評
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 2020年3月11日(水)、令和2年度(2020年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2020年3月7日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.30倍、大手前(文理)1.42倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万1,746人に対し2万4,450人が志願し、競争率は1.12倍。専門学科は募集人員903人に対し1,095人が志願し、競争率は1.21倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「国語」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

◆大阪府<国語>講評(開成教育グループ 提供)

<C問題> 昨年よりやや難化
大問1 論説文  難
大問2 古文   やや難
大問3 漢字・語句  標準
大問4 論説文  難
大問5 作文  標準

 大問構成は例年通り5題の出題であった。記述の問題字数に関して、昨年は100字程度であったが、本年度は抜き出しも含めて約200字と時間内での記述のスピードが必要とされた。さらに大問1の問2では、七十五字以上、九十五字以内という解答字数の出題があり難化を後押しする形となった。また昨年まで二か年に渡り出題されていた漢文の返り点の出題はなくなった。古文に関しては例年通り和歌を含む問題が出題されてはいるが、本年度は和歌の解釈がより重要視される設問内容であった。作文については資料読み取りを含む出題であった。

<B問題> 昨年並み
大問1 漢字・文法  標準
大問2 論説文    標準
大問3 古文     標準
大問4 論説文   標準
大問5 作文     標準
 大問構成は例年通りであった。昨年との出題比較について、国語C問題で出題されていた漢文の返り点の問題が、本年度ではB問題で出題された。また昨年の古文では漢文の引用がみられたが、本年度は漢文の引用はみられなかった。また、論説文については、昨年は会話型の文章であったが、本年度は通常の文章での出題となり、文章内容自体も読みやすいものであった。作文に関しては、図書室の利用に関しての資料読みとりを含んだ出題であり、A・Bいずれかの取り組みを選択し、その理由を書く問題であった。総じて、昨年は漢文の引用や会話型文章など傾向の変化がみられたが、本年度は全国的に見ても平均的な出題傾向となった。

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 このレポートは令和2年3月12日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ
《編集部》

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