東京都立学校「分散登校・時差通学」実施へ

 東京都教育委員会は2020年3月26日、新型コロナウイルス感染症に関する都立学校の今後の対応について発表した。東京都内の感染状況が拡大傾向にあることから、新学期始業より4月12日までは、学年毎などの分散登校や、10時始業などの時差通学を実施する。

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 東京都教育委員会は2020年3月26日、新型コロナウイルス感染症に関する都立学校の今後の対応について発表した。東京都内の感染状況が拡大傾向にあることから、新学期始業より4月12日までは、学年毎などの分散登校や、10時始業などの時差通学を実施する。

 東京都内の感染状況が拡大傾向にあることから、東京都教育委員会は国のガイドラインに加え、都としての具体的な活動指針「都立学校版感染症予防ガイドライン」を策定した。警戒を緩めることなく、リスク回避を十分に行いながら新学期に向けた準備を進めていくとしている。

 都立学校版感染症予防ガイドラインは、「学校運営編」「臨時休業編」の2部構成。学校運営編では、感染症予防策の徹底や、教育活動上の留意点、登校の判断など、臨時休業編では、感染者が出た場合や濃厚接触者を把握した場合などについて指針を示している。このほか、感染症対策に関する考え方や清掃チェックリスト、健康チェック表、職員関連通知等一覧が添付されている。

 おもな取組みとして、新学期始業から4月12日までは、学年毎などの「分散登校」や、午前10時始業・午後4時終業といった「時差通学」を実施する。部活動は、平日のみ実施し、対外試合などは行わない。検温の義務付け、換気の頻度、飛沫感染防止(マスクの代用)などについて、具体的な方法や基準を提示する。通学時は、公共交通機関での会話を控えるなどの対応を実施。教職員に対しては、感染予防のための自律的な行動を要請する。万が一、感染者が発生した場合は、原則として14日間を目安に休校とする。

 学校での取組みに加え、児童・生徒の保護者や家族にも感染予防への協力を要請。「保護者の皆様へ~学校再開に向けて、春休み中の過ごし方が大切です~」と題したメッセージを発出した。春休みの期間中、各家庭では、児童・生徒だけでなく、保護者や家族も含め、石鹸などによる手洗いや咳エチケットなど、日々の感染予防に努めること。また、学校からは子どもたちに対し、不要不急の外出を控え、外出する場合においても、集団感染リスクである3つの条件「換気の悪い密閉空間」「人の密集」「近距離での会話など」が重なる場を避けることを求めた。
《工藤めぐみ》

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