休校中に望むのは「双方向オンライン授業」実施率1割未満

 朝日学生新聞社が、おもに小中高生の保護者に行った調査によると、休校中の学習形態としてもっとも望ましいのは「教師との双方向オンライン授業」だが、実現している学校は1割未満であることが明らかとなった。

教育・受験 小学生
休校中の学校と塾の授業体制(小学生)
  • 休校中の学校と塾の授業体制(小学生)
  • 休校中の学校と塾の授業体制(中学生)
  • 休校中のもっとも望ましい学習形態
  • インターネット授業で重視すること
 朝日学生新聞社が、おもに小中高生の保護者を対象に行った調査によると、休校中の学習形態としてもっとも望ましいのは「教師との双方向オンライン授業」と考えているが、実現している学校は1割未満であることが明らかとなった。

 調査は、「朝日小学生新聞」「朝日中高生新聞」を発行する朝日学生新聞社が2020年4月30日~5月6日、おもに同社の新聞の購読経験のある小学生の保護者1,018人、および中学生・高校生の保護者または本人176人を対象に、インターネットで実施した。調査時点では、対象の子どもの9割以上が3月から休校状態となっている。

 休校中どのような授業体制をとっているかを調べたところ、小学生、中高生ともに学校では「メールやインターネットで課題の指示がある(オンデマンド授業を含む)」がもっとも多く、5割を超えた。「オンライン授業で双方向授業が実現している」は小学生3.7%、中高生で6.8%だった。

 「その他」の回答も小中高通じて3~5割近くあり、自由回答から「登校日にプリントが配られる」「郵便で課題が届く」「ほとんど指示がない」といった状態が推察される。

 塾の授業体制は、小学生では「メールやインターネットで課題の指示がある(オンデマンド授業を含む)」46.3%、「オンライン授業で双方向授業が実現している」36.9%だった。中高生ではそれぞれ26.1%、36.0%となり、双方向授業をしている割合が上回った。

 休校中のもっとも望ましい学習形態としては、小学生の72.8%、中高生の63.1%が「オンラインでの双方向授業」と回答し最多だった。

 インターネット授業で重視することについては、小学生・中高生ともに8割前後が「双方向で先生とやり取りができる」と回答してもっとも多く、ついで6割前後が「動画のわかりやすさや面白さ」と回答した。
《勝田綾》

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