SSH中間評価、兵庫県立加古川東高校など6校が最高評価

 文部科学省は2020年7月20日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2017年度(平成29年度)指定校の中間評価を発表した。77校の対象校のうち、兵庫県立加古川東高等学校や福井県立若狭高等学校など6校が「優れた取組状況」として最高評価を得た。

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 文部科学省は2020年7月20日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)について、2017年度(平成29年度)指定校の中間評価を発表した。77校の対象校のうち、兵庫県立加古川東高等学校や福井県立若狭高等学校など6校が「優れた取組状況」として最高評価を得た。

 文部科学省は、将来の国際的な科学技術系人材の育成を図るため、科学技術・理科、数学教育に関する研究開発を行う高校などを「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定。理科や数学などに重点を置いたカリキュラムの開発や大学などとの連携による先進的な理数系教育を推進している。

 SSHの中間評価は、指定から3年目の学校について、研究計画の進捗状況などをSSH企画評価会議協力者(外部の有識者)が評価を行うもの。各学校が研究開発などの内容を見直す機会とし、事業の効果的な実施を図ることを目的としている。

 2017年度(平成29年度)に新たに指定した77校の中間評価では、6段階の総合評価のうち「優れた取組状況況であり、研究開発のねらいの達成が見込まれ、さらなる発展が期待される」として福井県立若狭高等学校、 兵庫県立加古川東高等学校、岡山県立玉島高等学校、岡山県立津山高等学校、広島県立西条農業高等学校、鹿児島県立錦江湾高等学校の6校が最高評価を得た。

 「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成が可能と判断される」と評価されたのは、東京都立小石川中等教育学校、大阪府立天王寺高等学校など14校。「これまでの努力を継続することによって、研究開発のねらいの達成がおおむね可能と判断されるものの、あわせて取組改善の努力も求められる」と評価されたのは、千葉市立千葉高等学校、京都府立嵯峨野高等学校など21校。

 「研究開発のねらいを達成するには、助言等を考慮し、一層努力することが必要と判断される」と評価されたのは、筑波大学附属駒場高等学校、東京都立日比谷高等学校など34校。「このままでは研究開発のねらいを達成することは難しいと思われるので、助言等に留意し、当初計画の変更等の対応が必要と判断される」と評価されたのは、長野県諏訪清陵高等学校・附属中学校、和歌山県立海南高等学校の2校だった。「今後の今後の努力を待っても研究開発のねらいの達成は困難」とする最低評価を得た学校はなかった。

 中間評価の結果や各学校の講評などは、文部科学省Webサイトで公開している。
《奥山直美》

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