ドライブインシアター、子連れに好評…コロナ禍で再注目

新型コロナウイルス感染症は未だ収束の兆しが見えまない中、“ウィズコロナ”、“ニューノーマル”のエンタメとして、「ドライブインシアター」が再び注目を集めている。ソーシャルディスタンスを保ちながら映画を楽しむことができるからだ。

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Do it Theater『ドライブインシアター2020』大磯ロングビーチ(7月17~19日)
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新型コロナウイルス感染症は未だ収束の兆しが見えまない中、“ウィズコロナ”、“ニューノーマル”のエンタメとして、「ドライブインシアター」が再び注目を集めている。ソーシャルディスタンスを保ちながら映画を楽しむことができるからだ。

最近ドライブイン・シアターを運営し、また今後も運営予定のある「Do it Theater」、「KINGBEAT」、「OUTDOOR THEATER JAPAN」(以上、解答順)に、ドライブインシアターの動向や問題点を尋ねた。

広いスペースに複数の車を止め、来場者は前方のスクリーンの映像と、車のオーディオから流れる音声を楽しむドライブインシアター。昔からある映画の上映形態だが、採算が合わないことも多く、常設のドライブインシアターは数年前に日本国内では無くなった。

それが「今回のコロナ禍において、ソーシャルディスタンスを保ったまま、エンターテインメントが楽しめると再び注目が集めた形だ」(Do it Theater)という。映画館内は換気・消毒されているとはいえ、新型コロナウイルスに感染しているかもしれない見ず知らずの他人と同席するのは不安だ。映画館の往復で混雑する公共交通機関を使うこともある。KINGBEATが6月13-14日に千葉市のイオンモール幕張で開催した「CINEMATHEQUE - Drive-in Theater -」はメディアにとりあげられた件数も多く、その後の問合せも多いという。

ドライブインシアターの開催(設置)は今後、増えていきそうだ。OUTDOOR THEATER JAPANが主催・協力するイベントだけでも年内に累計10か所近くを予定している。「今後も、ソーシャルディスタンスをとらなければならない状況が続く中、日本各地で実施があるだろう」(Do it Theater)。

チケットの売れ行きは好調だ。Do it Theaterが6月20日に東京タワーで開催したイベントでは40枚のチケットが3分で売り切れたそうだ。KINGBEATのイオンモール幕張でのイベント(無料)は2日間で1万5000件の応募があったという。OUTDOOR THEATER JAPANのイベントも、有料・無料いずれもチケットは完売した。

OUTDOOR THEATER JAPANでは「予想を大きく上回るような非常に良い反応を実感している」という。Do it Theaterでは「新しいエンターティメントとして注目されている」と分析する。何よりいちばんの反響は「久々に家族、友人と一緒にリアルイベントを体験できたこと」(KINGBEAT)だろう。またコロナとの関係は小さいが、「子ども連れの家族は、映画館と比べて、子供の素行を気にしなくて良い。車内というプライベート空間も好評」(KINGBEAT)という反応もあった。

ドライブインシアターの問題点は、今のところ大きなものはないようだ。OUTDOOR THEATER JAPANは「ドライブインシアターの需要の高まりによって、“日本全国どこでも劇場化”を掲げるOUTDOOR THEATER JAPANとして大きな可能性を感じた。今後も日本全国様々な場所で実施したい」と考えている。Do it Theaterは「やはり、費用の面での難度はある。今後の展望として、新たな要素を盛り込んでエンターティンメント性を高めることを考えている」という。

利用する側としてひとつ気になるのは、上映中に車のアイドリングが可能かどうか、ということ。「エンジンオフだとバッテリーが上がる可能性があるので、注意が必要」(Do it Theater)。アイドリングで騒音や悪臭などが問題にならないのか? アイドリング不可の場合、バッテリーはもつのか? エアコンをかけたり、雨天にワイパーを動かしたりすると心配だ。

取材した3事業者とも、上映中のアイドリングは可能、アイドリングストップを推奨、としている。「騒音や悪臭などのクレームは今までない。バッテリーが上がってしまわないよう、上映中は各自の判断でエンジンをかけてもらっている。バッテリーが上がってしまった例は過去に1度だけあったが、シアターでジャンプスターターを用意している」(OUTDOOR THEATER JAPAN)。

「ドライブインシアター」に注目…人気あるの? アイドリングストップは?

《高木啓@レスポンス》

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