国際化学オリンピック、高校生4名「銀」獲得

 文部科学省は2020年7月31日、オンラインで開催された「第52回国際化学オリンピック」に参加した高校生4名が、全員銀メダルを獲得したことを「夢・化学-21」委員会、日本化学会と共同で発表した。

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 文部科学省は2020年7月31日、オンラインで開催された「第52回国際化学オリンピック」に参加した高校生4名が、全員銀メダルを獲得したことを「夢・化学-21」委員会、日本化学会と共同で発表した。この成績を踏まえ、4名に文部科学大臣表彰を授与した。

 国際化学オリンピック(IChO:International Chemistry Olympiad)は、1年に1度開催される「化学」の国際大会。1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)で第1回大会が開催され、今回で52回目となる。世界の高校生が一堂に会し、化学の実力を競うと同時に親交を深めるのが目的。生徒らはそれぞれ5時間の実験課題と理論問題に挑戦する。成績優秀者には金メダル(参加者の約1割)、銀メダル(同約2割)、銅メダル(同約3割)が授与される。日本は2003年のアテネ大会より参加しており、毎年4名の高校生を派遣している。

 2020年のトルコ・イスタンブール大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンラインにより開催され、60か国・地域から235名の生徒が参加した。日本からは、麻布高等学校3年の相哲人さんと久留米大学附設高等学校3年の柴山礼寛さん、南山高等・中学校女子部2年の林璃菜子さん、灘高等学校2年の吉田悠真さんが参加。4名全員が銀メダルを獲得した。

 文部科学省では、国際的な科学技術コンテストで特に優秀な成績をおさめた者に文部科学大臣表彰を行っている。このたびの国際化学オリンピックの成績を踏まえ、4名の高校生全員が文部科学大臣表彰を受賞した。

 次回、2021年の第53回国際化学オリンピックは、日本で開催される。試験やセレモニーは近畿大学で行われる予定。
《工藤めぐみ》

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