【大学入学共通テスト2021】コロナ対策でマスク着用を義務付け

 大学入試センターは2020年11月20日、2021年度(令和3年度)大学入学共通テストの「受験上の注意」を公表した。試験場内では常にマスク着用を義務付け、フェイスシールドやマウスシールドの着用のみでは受験を認めないとしている。

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健康状態チェックリスト
  • 健康状態チェックリスト
  • 試験実施期日など
  • 解答用紙の正しいマーク・記入例
  • 健康観察記録
  • 試験当日の所持品チェック欄
 大学入試センターは2020年11月20日、2021年度(令和3年度)大学入学共通テストの「受験上の注意」を公表した。試験場内では常にマスク着用を義務付け、フェイスシールドやマウスシールドの着用のみでは受験を認めないとしている。

 「受験上の注意」では、2021年度大学入学共通テストを受験するにあたり、特に気を付けなければならない注意事項として6つの項目を示し、試験前に必ず確認するよう求めている。

 このうち、新型コロナウイルス感染症の予防対策については、「試験場内では、常にマスクを正しく着用」と明記。手指消毒や3密回避などとともに、休憩時間や昼食時などはほかの受験者との会話・交流・接触を極力避けてほしいとしている。

 受験生に対しては、予備を含めたマスクの持参を求め、感覚過敏などでマスク着用が困難な場合は「医師の診断書」を提出して受験上の配慮申請を行い、別室での受験申請を必要とする。フェイスシールドやマウスシールドの着用のみで、受験することはできない

 試験日の7日程度前から、朝などに体温測定を行い、「健康観察記録」を活用して体調の変化の有無を確認。地域により感染が拡大した場合は、試験日の2週間程度前から健康観察を行ったうえで、より一層行動に注意するとした。

 試験当日、発熱や咳の症状があるなど、体調が万全でない場合は、無理して受験せず、追試験の受験を申請するよう求める。「健康状態チェックリスト」の確認項目で、A欄の3項目「発熱の症状(37.5度以上)」「息苦しさ(呼吸困難)」「強いだるさ(倦怠感)」のうち1項目以上、B欄の6項目「味覚障害」「嗅覚障害」「咳」「咽頭痛」「下痢」「過去2週間以内の同居者の罹患疑いなど」のうち2項目以上該当する場合は、ほかの受験者や監督者などの安全確保のため受験できず、追試験の受験を申請することになる。

 受験上の注意ではこのほか、2021年度の試験期日が2021年1月16日と17日のほか、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れのため、1月30日と31日にも設定していることから、受験票の「試験実施期日」欄に記載された試験期日をよく確認し、受験日を間違えないよう注意することも呼び掛けている。記載された試験実施期日以外では受験できない。

 また、「地理歴史、公民」「理科2」の試験時間で「2科目受験する」と登録した場合、試験当日に1科目のみを受験することはできない。遅刻者の試験室への入室限度までに入室しなければ、後半の第2解答科目を含め、その試験時間は一切受験できない。第1解答科目のみを受験し、途中退場することもできない。

 受験する教科によっては、「倫理」と「倫理、政治・経済」、「数学I」と「数学I・数学A」、「数学II」と「数学II・数学B」など、類似の名称の科目が同一の問題冊子に編集されている。解答する科目が掲載されているページを間違えないようによく確認する必要がある。

 このほか、受験票を確認する際のポイント、試験当日の注意事項や所持品、解答用紙の正しいマーク・記入例などについても記載している。

 なお、新型コロナウイルス感染症予防対策について、今後重要な連絡事項などがある場合は、大学入試センターのWebサイトに掲載するという。
《奥山直美》

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