【高校受験2021】東京都私立高の初年度納付金、9割据置き

 東京都は2020年12月10日、都内私立高校(全日制)における2021年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況を公表した。初年度納付金の平均額は、前年度比957円増の93万4,995円。9割の学校が初年度納付金を据え置き、値上げ率は0.1%にとどまった。

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各費目の平均額
  • 各費目の平均額
  • 値上げ額の高い学校(上位5校)
  • 初年度納付金の高い学校、低い学校(全学科)
  • 初年度納付金の高い学校、低い学校(普通科)
  • 初年度納付金(総額)平均額の推移
 東京都は2020年12月10日、都内私立高校(全日制)における2021年度の「初年度(入学年度)納付金」の状況を公表した。初年度納付金の平均額は、前年度比957円増の93万4,995円。9割の学校が初年度納付金を据え置き、値上げ率は0.1%にとどまった

 初年度納付金とは、授業料、入学金、施設費など、入学年度に納付する金額の総額。休校中の学校などを除き、都内私立高校231校を対象に調査した。なお、コースなどによって学費が異なる場合はそれぞれ1校として計算しており、金額は延べ学校数の平均額となる。

 2021年度の初年度納付金(総額)は、平均93万4,995円。前年度(2020年度)より957円(0.1%)増加した。各費目の平均額は、「授業料」46万8,412円(前年度比1,704円増)、「入学金」25万3,116円(同1,479円増)、「施設費」3万8,603円(同2,446円減)、「その他」17万4,864円(同219円増)。

 初年度納付金には含まれないが、生徒非募集校を除いた延べ218校の「検定料」の平均額は、前年度比163円増の2万2,938円であった。

 対象校のうち、9割にあたる208校が初年度納付金を据え置いた。値上げした学校は20校、値下げした学校は3校。10年以上初年度納付金を据え置いている学校は55校あり、このうち大東学園と錦城の2校は29年連続、錦城学園は27年連続となった。

 学校別の値上げ額をみると、豊島岡女子学園の7万6,000円(値上げ率9.0%)がもっとも高く、ついで武蔵野7万2,000円(同8.9%)、正則学園6万円(同7.6%)、淑徳SC高等部5万円(同5.7%)、日本大学豊山女子4万8,000円(同5.5%)と続いている。

 初年度納付金がもっとも高い学校は、玉川学園高等部(普通・IBクラス)の190万9,500円、ついで桐朋女子(音楽)176万2,200円、文化学園大学杉並(普通・ダブルディプロマコース)147万円など。もっとも低い学校は、鶴川の63万9,800万円、ついで淑徳(普通・留学類型)73万2,250円、東洋女子75万2,000円など。

 2021年度都内私立高校の学費一覧は、「全日制男子校」「全日制女子校」「全日制男女校」「定時制・通信制」「特別支援学校(男女)」があり、東京都や東京私立中学高等学校協会のWebサイトより確認できる。
《奥山直美》

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