恐竜骨格をVRで見学「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」

 国立科学博物館と凸版印刷は、オンライン上で恐竜の骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ特設サイト「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を2021年1月19日から無料公開している。2月には日本を代表する「恐竜博士」たちがオンライン講座を配信する。

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ディノ・ネット デジタル恐竜展示室
  • ディノ・ネット デジタル恐竜展示室
  • 「V×Rダイナソー」よりティラノサウルスの骨格化石デジタルデータ
  • アロサウルス全身骨格化石デジタルデータ
  • アロサウルスの計測風景
 国立科学博物館と凸版印刷は、オンライン上で恐竜の骨格を360度閲覧できるVRコンテンツ特設サイト「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」を2021年1月19日から無料公開している。2月には日本を代表する「恐竜博士」たちがオンライン講座を配信する。

 国立科学博物館と凸版印刷は2013年から、同館が所蔵するティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜の骨格標本の立体形状計測データをもとにVRコンテンツ化した「V×Rダイナソー」を開発。「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」は、新たに「アロサウルス」と「パキケファロサウルス」の2体の恐竜のデジタルデータをVRコンテンツとして開発した。

 さらに、北海道大学総合博物館、群馬県立自然史博物館、むかわ町穂別博物館の各館が所蔵する代表的な恐竜化石の3Dデータも計測し、4館が所蔵する化石(恐竜7種・9体、魚竜、ワニ、哺乳類)標本のデジタルデータを一堂に集め、実際の展示室では実現困難な、オンラインならではの貴重なVR展示を体験できる。実際に博物館を訪れるには難しい状況が続いているが、特設サイトで自宅に居ながら恐竜化石標本の3Dデータを無料で自由に閲覧、観察できる。

 また、ディノ・ネットのVRコンテンツを活用し、日本を代表する恐竜博士たちが行う特別なオンライン講座を、2月6日、13日、20日、27日の全4回、有料で配信する。第1回は「カムイサウルス発掘同窓会」と題し、むかわ町穂別博物館・北海道博物館から中継。第2回は「恐竜の発掘、研究、展示まで」と題し、群馬県立自然史博物館から中継する。第3回は「恐竜ココだけの話」、第4回は「展示から生まれる研究」と題し、1日限りの特別なオンライン講座として配信する。各回の受講時間は約90分で、質疑応答の時間を設けている。チケットはイープラスで販売。料金は実施館により異なり、1,000円~1,500円。すべての回で、配信翌日の午後11時59分までのアーカイブ配信を行う。

◆オンライン講座「ディノ・ネット デジタル恐竜展示室」
日時:
第1回: 2021年2月6日(土)17:00~「カムイサウルス発掘同窓会」むかわ町穂別博物館・北海道博物館
第2回: 2月13日(土)19:00~「恐竜の発掘、研究、展示まで」群馬県立自然史博物館
第3回: 2月20日(土)12:00~「恐竜ココだけの話」北海道大学総合博物館など
第4回: 2月27日(土)19:00~「展示から生まれる研究」国立科学博物館など
料金:第1~3回各1,000円、第4回1,500円(予定)
受付期間:第1回1月28日(木)~2月7日(日)、第2回1月23日(土)~2月14日(日)、第3回1月23日(土)~2月21日(日)、第4回1月23日(土)~2月28日(日)
申込方法:イープラスから購入する
《田中志実》

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