【大学受験】共通テスト記述式、2025年以降の導入見送りへ

 文部科学省は2021年4月2日、大学入試のあり方に関する検討会議を開催し、2025年1月以降の大学入学共通テストで記述式問題の導入を見送る方針で一致した。文部科学省は今夏までに正式に決定する。

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記述式問題への意見(国公私立別)
  • 記述式問題への意見(国公私立別)
  • 大学入学者選抜における多面的な評価の在り方に関する協力者会議 委員名簿
 文部科学省は2021年4月2日、大学入試のあり方に関する検討会議を開催し、2025年1月以降の大学入学共通テストで記述式問題の導入を見送る方針で一致した。文部科学省は今夏までに正式に決定する。

 2021年1月実施の大学入学共通テストでは、当初「国語」と「数学」において記述式問題の導入が予定されていた。しかし、文部科学省は協議の結果、「採点ミスを完全になくすところまで至るには限界がある」「自己採点の不一致を大幅に改善することは困難」「実際の採点体制を明示することができない」などの理由から導入を見送った。

 文部科学省は、2022年度から年次進行で実施される新学習指導要領に対応した最初の入学者選抜に向けて、大学入学者選抜における多面的・総合的な評価の内容や手法に関する事項や、調査書およびその電子化の在り方等について検討を行ってきた。

 全大学へのアンケート調査結果によると、「大学入学共通テストで記述式を出題すべき」について、肯定的意見は国立6.0%、公立11.5%、私立17.4%、否定的意見は国立93.7%、公立83.3%、私立81.5%。否定的意見が8割以上を占めた。

 一方、「個別入試(一般選抜)で記述式を充実すべき」については、肯定的意見が国立78.3%、公立77.1%、私立51.8%、否定的意見が国立21.5%、公立17.7%、私立47.4%であった。

 これまでに出されたおもな意見では、「記述式問題は採点者の裁量が大きく、採点ミスのリスクもゼロにならない。採点基準を明確にすればするほど、問題は画一的かつ単純な訓練で回答が可能となり、本来問うべき表現力から遠ざかる。各大学が独自に問題を作り、自前の採点者が自前の採点基準で採点すべき」「共通テストで一律に記述式試験を行う必要はない。また、個別試験でも一律での導入を避け、その採否も含め大学の自主性・自律性に委ねるべき」などがあった。
《工藤めぐみ》

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