【夏休み2021】肉眼やデジカメで夏の星空を観察しよう…環境省

 環境省は2021年7月6日、「2021年度夏の星空観察について」を発表した。星空観察を通じて環境保全の重要性について関心を深めてもらうことを目的に、8月~9月の「肉眼による観察」「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

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 環境省は2021年7月6日、「令和3年度(2021年度)夏の星空観察について」を発表した。星空観察を通じて環境保全の重要性について関心を深めてもらうことを目的に、8月29日~9月7日の「肉眼による観察」、8月28日~9月10日の「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」に取り組むよう呼びかけている。

 環境省では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染、環境保全の重要性について関心を深めてもらい、良好な大気環境や美しい星空を地域資源(観光や教育)に活用してもらうことを目指し、2018年度から星空公団と共同で夏と冬の2回、星空観察を推進している。

 星空の観察方法は、「肉眼による観察」と「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」の2種類。「肉眼による観察」は、8月29日~9月7日の期間、日没後1時間半以降に「天の川」と「はくちょう座周辺の星」を観察する。

 事前の参加申し込みは不要。「天の川の観察」では、Webサイトからダウンロードできる「天の川観察シート」を用いて、高度の異なる天の川の3部分(はくちょう座付近、たて座付近、いて座付近)を観察する。

 「はくちょう座周辺の星の観察」は、2006年から行われている国際的な取組み「GLOBE AT NIGHT(夜空の明るさ世界同時観察キャンペーン)」の一環として実施。同じくWebサイトにある「GLOBE AT NIGHT 観察シート」を用いて、見え方が観察シートにある8つの星図のどれに一番近いかを観察する。結果を国際ダークスカイ協会(IDA)のWebサイトに報告すると、世界中にデータが共有され、世界のどこで星座がはっきり見えるかが明らかになる。

 「デジタルカメラによる夜空の明るさ調査」では、8月28日~9月10日の期間、日没1時間半後~3時間半後の2時間にデジタルカメラを用いて天頂付近の星空を撮影し、星空の見やすさを客観的に評価する調査を行う。評価の対象は、デジタルカメラの撮影データから算出される「夜空の明るさ」とする。

 継続観察登録地点の調査は、星空の地域資源としての活用に資するため継続的なデータの蓄積を進めているもので、今後の継続観察については、登録数が少ない都道府県(山形県、石川県、静岡県、奈良県、和歌山県、山口県、徳島県、愛媛県、佐賀県、長崎県)に限り受け付けている。

 継続観察登録地点の調査の新規登録方法は環境省のWebサイトで確認できる。その他、今回の星空観察についても継続観察の登録者からの取組報告を受け付ける。観察シートのダウンロード、夏の星空の観察方法の詳細情報等は、環境省Webサイトより提供している。
《畑山望》

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