小学館の国語辞典「大辞泉」編集部は2021年12月1日、第6回「大辞泉が選ぶ新語大賞」を発表。一般公募による1,509本の投稿の中から「親ガチャ」が大賞に選ばれた。選出された新語は、「大辞泉」デジタル版や各種ポータルサイトの公式辞書に実際に掲載、実用化される。 「大辞泉が選ぶ新語大賞」は、「大辞泉」編集部が2016年にスタートさせた恒例企画。新しい言葉(新語)や今までにない新たな言葉の使い方(新語義)を一般から募集するオンライン参加型キャンペーン。 6回目となる今年2021年も、5月18日「ことばの日」から11月14日までの約半年間、一般から投稿された中から毎月「月間賞」となる新語を発表。それらの新語の中から、特別選考委員の明治大学国際日本学部・田中牧郎教授と共に、さらに選考を行い、大賞が決定した。 大賞の「親ガチャ」とは、子供がどんな親のもとに生まれるのかは運任せであり、家庭環境によって人生を左右されることを、カプセルトイのランダム性にたとえた言葉。田中牧郎教授によると「格差の拡大・固定化がはっきりしてきて、その前提がタテマエでしかないと見抜いた若者たちの、タメ息まじりの流行語」と評している。 その他、次点は「人流」、第3位は「ゴン攻め」、第4位は「推し活」、以下「まん防」「副反応」「マスク会食」「マスク美人」等、コロナ関連が多く続く。 なお、「今月の新語」(月間賞)に選出された「路上飲み」「ワクチンパスポート」等の新語は、編集部が言葉の語釈を執筆陣に依頼し、2022年4月の改訂時に「大辞泉」デジタル版に掲載される。またgoo辞書、コトバンク、ジャパンナレッジでも順次掲載、実用化される。◆大辞泉が選ぶ新語大賞2021第1位「親ガチャ」第2位「人流」第3位「ゴン攻め」第4位「推し活」第5位「まん防」第6位「副反応」第7位「マスク会食」第8位「マスク美人」第9位「マリトッツォ」第10位「SDGs」