通信教育を手掛けるユーキャンは、Z世代(18歳~26歳)、ゆとり世代(27歳~35歳)、就職氷河期世代(36歳~51歳)の3世代で、仕事や資格に対する意識にどういった違いがあるのかを明らかにするため、2021年11月2日~8日、10代から50代の男女591名を対象に意識調査を実施した。 仕事をするうえで大切にしたい価値観については、Z世代は1位が「楽しく働くこと」、ゆとり世代の1位は「プライベートを大切にできること」、就職氷河期世代は「安定していること」が1位となり、それぞれの世代のライフスタイルが反映される結果となった。 将来への不安については、全世代ともに80%以上が「ある」または「少しある」と回答した。「何に不安を感じているか」について、全世代で「お金のことが不安」と回答した方が1番多かったものの、ゆとり世代は「子供」のことを不安と思っている割合が他世代と比較して約2倍多く、Z世代では「お金」と「仕事」に続き、「結婚」との回答が3番目に多く、それぞれの世代ならではの不安が結果に現れていた。 全世代を通して将来への不安を抱えている人が多い中、学びやスキルアップに対して意欲の有無を質問したところ、「とてもある」「ある」「少しある」と答えた人がZ世代は84.5%、ゆとり世代は79.0%、就職氷河期世代が76.9%と続き、若い世代ほどスキルアップに対して意欲的なことがわかった。 「自分たちの世代が取得すべきだと思う資格」について、Z世代は1位がTOEICテスト、2位がITパスポート、3位がマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、4位がメンタルヘルスマネジメント検定。ゆとり世代は1位が簿記、それ以降TOEICテスト、ファイナンシャルプランナー(FP)、宅地建物取引士と続いた。就職氷河期世代はお金が心配と回答した人が多かったため、それに伴いファイナンシャルプランナー(FP)が1位となっている。 調査の結果、仕事や学び方の価値観は世代ごとに違いがみられた。Z世代は働く時間が長い分、仕事に「楽しさ」を求め、さまざまなライフステージの変化を迎えるゆとり世代は「プライベート重視」の傾向にあり、就職氷河期世代はお金のことを心配している人が多く「安定」を求める傾向にあることがわかった。