千葉県教育委員会では2022年1月より、すべての県立学校において、非対面による生理用品の無償提供を実施する。2021年に県立学校62校のモデル校において行われた、4か月間の試行結果が反映される形となる。 千葉県教育委員会では2021年7・9・10・11月の4か月、県立学校62校のモデル校において生理用品の無償提供を実施した。 利用者への提供方法は、保健室での養護教諭等による対面式の提供、または保健室以外の場所での非対面式での提供とした。非対面式での生理用品の提供場所は、トイレ個室内、同洗面所、更衣室、相談室、保健室等付近の廊下の5か所の中から1か所を指定。利用者は任意で氏名や利用個数等を申し出るように設定し、実態を把握した。 4か月間の生理用品の合計利用個数は、非対面式が4,594個、対面式が865個となり、非対面式が対面式を大きく上回った。 このことから、従来の保健室での対面式だけでなく、非対面式で多くの利用があり、一定の需要があることがわかった。また、福祉的な支援を要する生徒の状況や、生理用品を必要とする生徒が気兼ねなく利用できる場の必要性を把握することができた。 これらの結果を踏まえて、2022年1月より、千葉県ではすべての県立学校において、非対面による生理用品の無償提供を実施する運びとなった。