内閣府「子供・若者インデックスボード」最新版を公開

 内閣府は2022年7月12日、「子供・若者インデックスボード」の最新版(ver3.0)を公表した。子供や若者に関する幅広いデータを整理し、わかりやすく紹介。子供・若者の意識や取り巻く現状等を各種データから可視化している。

教育業界ニュース その他
 内閣府は2022年7月12日、「子供・若者インデックスボード」の最新版(ver3.0)を公表した。子供や若者に関する幅広いデータを整理し、わかりやすく紹介。子供・若者の意識や取り巻く現状等を各種データから可視化している。

 「子供・若者インデックスボード」とは、子供・若者の生育状況等に関する各種指標を整理し、可視化したデータ集。2021年4月策定の「子供・若者育成支援推進大綱」において、子供・若者育成支援施策の評価や、社会総がかりでの子供・若者の育成に資するため、作成・公開することとされた。

 子供や若者の現状を主観・客観の両面から明らかにするため、「子供・若者の意識」「子供・若者および子供・若者を取り巻く状況」の2部で構成。さらに内閣府が作成・公開している「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」と題して、子供・若者に関するデータを追記した資料も掲載している。

 たとえば、「子供・若者の意識」について、直近の2019年度データによると、「今の自分が好きだ」と回答した割合は46.5%、「自分は役に立たないと強く感じる」と回答した割合は49.9%。「今の生活が充実している」(68.9%)や「自分の将来に明るい希望をもっている」(59.3%)という割合は、前回調査時より低下している。

 ほっとできる場所や居心地のよい場所等の「居場所」については、「自分の部屋」85.3%、「家庭」75.6%、「インターネット空間」56.6%の順に多い。「どこにも居場所がない」との回答は5.4%。居場所の数の多さと自己認識の前向きさには相関があり、居場所の数が多いほど、「自己肯定感」「チャレンジ精神」「今の充実感」「将来への希望」が高まる傾向にあった。

 「子供・若者および子供・若者を取り巻く状況」によると、子供の貧困率は直近の2018年で13.5%。「自分はヤングケアラーにあてはまる」と回答した割合は、2020年度(大学生のみ2021年度)データで中学2年生1.8%、全日制高校2年生2.3%、定時制高校2年生相当4.6%、通信制高校生7.2%、大学3年生2.9%となっている。

 また、「満足度・生活の質を表す指標群(ダッシュボード)」では、「家計と試算」「教育環境・教育水準」「子育てのしやすさ」等、子供・若者に関する幅広いデータを紹介している。

 「子供・若者インデックスボード」は、内閣府Webサイトで公開している。今後も指標の加除やデータの更新が随時行われる。

《奥山直美》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top