子供の生活・学習に関する意識調査アンケート企画「2022りんかいso・Re・na!」は、2021年に続き2回目の調査で、小学1年生~高校3年生の子供をもつ6,944名の保護者を対象にインターネット調査で実施した。調査期間は2022年5月1日~2022年5月31日。
3年目を迎えたコロナ禍で、日常生活が変わってしまった状況の中、子供の学習意欲や毎日の生活にどのような変化があったのか。保護者の目から見た子供の現在を知る機会として回答を集めた。
はじめに「子供の学習に関する悩み」を聞いたところ、小学生では1位が「字が汚い」で35.4%、2位が「ノートの使いかた」で25.4%、3位が「周りの子と比べて、我が子の学力がどの程度かわからない」で25.3%だった。
中学生では1位が「勉強の要領が悪い」で34.1%、2位が「勉強の習慣がない・勉強しない」で25.2%、3位が「字が汚い」で20.6%だった。
高校生では、1位が「勉強の要領が悪い」で29.1%、2位が「塾をうまく活用できていない」で26.6%、3位が「勉強の習慣がない・勉強しない」で23.1%だった。
小学生では、学習の中でも基礎の字の書きかたや勉強道具の使いかたに悩みが集まっていた。タブレットやノートパソコンの配布が字の書きかたノートの使いかたに影響していることも考えられる。
中高生では「勉強の要領が悪い」が1位となり、親の思うように子供が勉強しないことが悩みとなっていることがわかった。
次に、小学生で「塾以外の習い事をしているか」については、1位が水泳で24.4%、2位が楽器で22.0%、3位が英会話で21.4%だった。コロナ禍は関係なく、水泳や英会話、ピアノ等の楽器は人気の習い事だった。
中高生で「学校の部活動や同好会に入っているか」を聞いたところ、中学生では93.9%が「入っている」と回答し、高校生では「入っている」と回答した人が78.2%まで減る結果となった。
高校生になるとアルバイトをする等、選択肢が幅広くなることが、1つの要因として考えられる。
次に、受験や進路選択の質問に関して、小学生で「中学受験・都立公立中高一貫校受検を検討しているか」に関しては「しない」が42.5%で4割を超えていることがわかった。
中学生では「高校選びで重点とすることは何か」を聞いたところ、1位が「偏差値」で51.4%、2位が「立地条件」で50.3%、3位が校風で40.1%だった。
高校生では「大学受験に関しての悩み」を聞いたところ、1位が「志望校選定」で38.5%、2位が「現役合格できるか」で33.7%、3位が「将来の進路」で28.5%だった。
最後に「塾に通い始めた学年」を聞いたところ小学生では「小学校4年生」が1位、中学生では「中学1年生」が1位、高校生では「中学1年生」が1位だった。
高校受験では内申が大きく影響することから、中学1年生から塾通いを始める人が多いことがわかった。小学生では、中学受験をするか公立中学へ進学するかを考え始める時期が通塾開始のタイミングだと推測できる。
調査では、子供の学習に関する親の意識や、考えが明らかになった。調査の全回答はWebサイトにて確認できる。