昨今の習い事ランキングでも徐々に順位を上げ、存在感を増しているプログラミングスクール。その背景には、昨今の学習指導要領改訂および小学校からプログラミング教育が必修になったことに加え、GIGAスクール構想により子供が1人1台の端末をもったこと、さらには2025年度の大学入試から「情報I」が試験科目として採用されるようになったことなどがある。
情報社会の進展に対応するべく、小学校から「プログラミング的思考」を養う教育が国をあげて進められている。そうした中で、独自の教材・カリキュラムで子供たちの論理的思考や課題発見・解決の力、創造力などを育み、注目を集めているのが「プログラミング教育 HALLO」だ。2022年5月、神奈川県横浜市にオープンしたHALLOセンター南校に通うお子さま3名とそのご家族に集まっていただき、座談会を実施。HALLOでのプログラミング学習の魅力について聞いた。
プログラミングスキルに限らない「論理的思考力」がポイントに
【参加者】
吉田さん: わたるさんとたまきさんのお母様
わたるさん: 小学校5年生
たまきさん:小学校1年生
羽室さん(母):たくまさんのお母様
羽室さん(父):たくまさんのお父様
たくまさん: 小学校5年生
--本日はプログラミング教育 HALLOセンター南校に2022年5月のオープン当初から通っている3人のお子さまおよび保護者の皆様にお集まりいただきました。お子さま3人はレッスンのクラスも一緒とのことですが、入会のきっかけを教えてください。
吉田さん: 娘と駅前を歩いていたときに構内に出展していた体験ブースをみつけたのがきっかけです。娘に体験させてみたら楽しそうにすいすいと解いて。それを知った息子も「僕も行きたい」と羨ましがりました。
息子はちょうど幼稚園からやっていたサッカー教室を3月末にやめたところで、何か得意なことや自信がつけられることがあればという思いで、新しい習い事を探していたんです。夫がシステムエンジニアをしていることもあり、息子もパソコンやゲームが元々大好きだったので、本人が「これだったらやってみたい」と。娘も、兄が課題を取り組んでいるのを見て「私もやりたい」と言い、2人で通っています。
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羽室さん(母): 我が家も同じような感じですね。10年やっていたスイミングを卒業したタイミングでした。加えて、今高校2年生の長男が先にプログラミングを経験していたというのも影響しています。長男が小学校5年生のとき、当時はまだプログラミングがそれほど普及していなかったのですが、レゴで作るロボット教室に通っていました。次男もお兄ちゃんが出場する大会を観に行くなど、プログラミングが身近な環境にありました。
羽室さん(父):仕事をする中で私自身、子供が社会で生きていくためには感性に加え論理的思考が大切だと感じています。中でも論理的思考は、養うにはやはり訓練が必要。たまたまこの教室のWebサイトを見て、「論理的思考力・課題解決力・課題発見力・創造力・プレゼンテーション等を育む」というメッセージが響き、我が家の考えと合致していると思って選びました。
私もエンジニアの経験がありますが、プログラミングはコンピュータに指示を与えるもので、1つ1つに論理構成が求められます。そうした論理的に考える力を小学校のうちから養うにあたり、プログラミングは1つの切り口になり得ると思いました。単に「タイピングができる」「ゲーム感覚で楽しくできる」というだけでなく、そのカリキュラムの根幹にある理念がしっかりとしているのが良かったですね。
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吉田さん: そうですね。他のプログラミング教室も外から覗いたり、パンフレットを見たりしたのですが、独学でできる内容とどのくらい違うのかが正直よくわかりませんでした。もの作りも含めた教室だとロボットなどの教材費がどの程度かかるのかという不安もあって。この教室ならiPad1台あればすぐ始められるので、そういったコスパの良さや手軽さも大きなポイントになりました。
「プログラミング教育 HALLO」とは羽室さん(母): 我が家は長男と比較すると、次男はロボットにあまり興味を示さなかったんです。ハードよりもソフトの方が魅力的に映ったようで、その点も教室選びの決め手となりました。
羽室さん(父):世の中自体も実体ありきの「ハード」の時代から、ディスプレイ内で3Dで動かす「ソフト」の時代へと変わってきていますよね。ロボット教室だとハードを作る部分で多くの時間がかかってしまい、それ以外のソフト開発やそれに伴うスキルの育成に時間が取れません。論理的思考力をのばすことを優先するのであれば、プログラミングに特化してみた方が面白いんじゃないかなと思って、次男はソフトに特化する習い事を選んだ経緯があります。
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自ら根気よく諦めずに取り組むように
--HALLOのカリキュラムは週1回のレッスンと自宅学習の繰り返しとのことですが、ご自宅での学習時のお子さまのようすはいかがですか。保護者がサポートなどされているのでしょうか。
吉田さん: 子供たちは1人で自発的に進めていて、私はまったく触っていません。むしろ私が子供にiPadの使い方を教わるくらい。
息子はプログラミング教室が終わると、家に帰ってご飯を食べる前にすぐ課題をやろうとするタイプなので、自分のペースで全部進められるのが楽しいんだと思います。娘は分からないところがあったら息子に聞いたり、息子がやっているところをじっと見ていたり。iPadが1台しかないので、息子のあとに娘がやるなど譲り合うようになりました。兄妹で刺激し合っていると感じています。
HALLOはカリキュラムがとてもしっかりしているんです。エンジニアの夫が子供の作業画面を覗いて、「もうこんなことをやっているのか」とびっくりしていました。ひとりひとりペースでどんどん進めてくださるんです。
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羽室さん(母): 私も黙って見守っています。側についていなくても、子供が自発的に取り組んでいます。課題が難しくてつまずいているときはイライラしているようすも見受けられますが、それでも粘り強く取り組んでいます。最終的に問題をクリアしたときは、達成感に満ちた顔で満足気にしているので、私も嬉しくなりますね。問題が難しくて解けなくて不機嫌になっても、それで「行きたくない」「やりたくない」と嫌がることもなく、投げ出すこともありません。
羽室さん(父):先日、息子がやっているプログラミングの課題を触らせてもらったんですが、一番最初の問いでさっそく間違えてしまいました。ロボットを動かしてゴールまで導くために、1つ1つ指令を与えていくという内容なんですけど「なるほど、こういうことを教室でやっているんだ。なかなか面白いな」と感心しました。どんな構成でどんな順序にしたらゴールできるかと、自分の頭で考えて試行錯誤する課題が豊富であるという点も良いですね。
夢中で学ぶうちに論理的思考が身に付く「プログラミング教育 HALLO」国語も算数も…教科学習にも役立つ論理的思考
--お子さまにも伺います。HALLOに通ってみての感想はいかがですか。
わたるさん: プログラミングを進めていく中で、難しいところが楽しいと感じています。ブロック(プログラミング言語におけるコード)の仕組みなど、自分で考えてもわからないときはコーチに聞きます。教室ではコーチと話しやすいんです。3D空間で自由に作品を作ることのできる「クリエイトモード」で、いろんなアスレチックや模型などを作っています。今は演算子や関数について学んでいるところ。まだテキストのコーディングをやったことがないので、いつか挑戦してみたいです。
たまきさん:私も難しいものにチャレンジするのが楽しい。クリエイトモードで、お花畑とかを作っています。
たくまさん: クリエイトモードでみんなで作ったものを見せ合って、プレゼンするのが楽しいです。クリエイトモードではドット絵や家、建物をよく作ります。難しいのは、プログラミングの基礎をロボットを動かしながら学ぶ「ミッションモード」。いろいろなブロックを繰り返したくさん使って、問題を解くのが難しい。覚えることも多いので、整理しながら解いています。「ミッションモード」の課題をクリアするときみたく、自分の頭の中を整理できるようになった気がします。特に算数の勉強で混乱しなくなりました。
羽室さん(父):昨日たまたま息子に「プログラミングをやってみてどう?」と聞いたら、今本人が言った算数の話を教えてくれて。算数などの問題を解くときに、自分で物事を整理し、考えて組み立て、解を導き出すのに役に立っているのがすごいなと思いました。これこそロジカルシンキング(論理的思考)なんだなと実感しています。
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--教室では月1回クリエイトモードで作った作品を提出して発表し合う機会があるとのこと。論理的に考えながらアウトプットする場があるのですね。
羽室さん(父):プレゼンテーションのときにいかに論理的に説明できるかというのも1つの能力。自分で考えて、自分で創造し、それをいかに説得力をもって相手に伝えるかという総合力が、HALLOで身に付く気がしています。
通い始めてまだ数か月なので、点数や成績など目に見えて何かが変わったわけではありません。でも先ほどの算数の話のように、我々が知らないところで「考える力」が培われているのだなと実感しています。
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--なるほど。吉田さんのご家庭では、HALLOに通い始めてからお子さまに変化はありましたか。
吉田さん: 息子は他の習い事だと、自分から課題や練習を進んでやることがなかったんですけど、ここの教室で出た課題は自分から進めています。さらに「もっとやりたい」という意欲もあり、「もうちょっと進めても良いですか」とコーチに自ら聞くこともあるようです。自分から何も言われなくてもやる、自分で「こうしたい」という希望を伝えるなど、自主的になったのではないかと。
娘のほうは負けず嫌いで「お兄ちゃんに負けたくない、追いつきたい」という気持ちが強いみたいです。兄がやっているのをずっと横から眺めて、どうやって進めているのかをしっかり見ていますね。早くからプログラミングに取り組むことで「皆よりちょっとできる」という実感を得て、自信をもって取り組めるものを手にしてほしいという思いもあります。
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段取り力・解決力を実践で身に付ける
--最後に、小学生からプログラミングを学ばせる意味はどこにあると思いますか。
吉田さん: 大学受験に向けてとか、勉強の能力を伸ばすというよりも、生きる力を身に付けてほしいと思っています。入会前に「どんな力が身に付くのか」を聞いた際に、先々を見越して自分の行動を変えて組み立てていくという「段取り力」を示してもらったのが印象に残っています。継続することで、ぜひそれを身に付けてほしいですね。
たとえば日常生活を振り返ってみても、お風呂に入るときに着替えとタオルを準備するなんていう段取りが必要です。プログラミングを通じて、こうした普段の生活の中での行動についても、自ら見通しをもって考え、実行できる力を養ってもらえたら嬉しいです。
羽室さん(父):吉田さんもおっしゃっていますが、さらに複雑化するであろうこれからの世の中を生きる力を身に付けてほしいですね。成長するにつれ、解く問題もどんどん複雑になる中で、どんなに難しい問題でも諦めずにチャレンジして、粘り強く、自分で解に向かって考えを組み立てるという姿勢を身に付けることが大切だと思っています。教材の仮想空間で、たくさん失敗して何度でもやり直すことで身に付けられるのではと期待しています。
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どんなに難しいことも1つ1つの小さな課題に分解して、組み合わせていけば問題は解けるという経験を小学生のうちに経験することの意義はとても大きいと思うんです。この子たちが大きくなったときの世の中は、私たちには想像し得ないもの。そこで必要になるのは、何が問題になっているかを自分で認識して、自分で考えて、創造力を駆使して解決していく力だと思うんですね。プログラミングを通じて、そうした体験ができるのは素晴らしいと思います。
--本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
トライ&エラーを繰り返し体験できる格好の機会
座談会でのお話を通じ、HALLOでの学びにおいて、論理的思考や課題発見・解決力、創造力、根気よく諦めずにやり続ける粘り強さや失敗しても立ち向かうチャレンジ精神を育んでいる子供たち。自ら問題を見つけて整理し、解を考え、論理的に組み立てて解決に導き、トライ&エラーを行う体験を何度でもできるのはプログラミングならではだろう。そうした貴重な経験を小さいころから繰り返すことで、困難に直面しても、落ち着いて考え、生き抜くことのできる基盤が養われていく。何よりも、子供たちが生き生きと楽しみながら、自主的に、学んでいるようすが伺えたのが印象的だった。
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HALLOはオリジナルの教材でプログラミングの基礎からPythonのテキストコーディング、データサイエンス基礎といった本格内容まで、楽しみながら学ぶことができるのも特徴だ。論理的思考力が養われるプログラミング教育を体験してみてはいかがだろうか。
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