【中学受験】約4割の保護者、悩みは子供の夜寝る時間が遅くなること

 ひまわり教育研究センターは2022年8月、偏差値60以上の中学校に通う子供のいる保護者を対象に、中学受験に対するアンケートを実施。子供の夜寝る時間が遅くなると答えた保護者が4割近くいたこと等が明らかになった。

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中学受験に対するアンケート
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  • お子さんの中学受験の間で、あなたが悩んでいたことに近いものを2つまで選んでください。
  • お子さんの中学受験の間で、あなたが悩んでいたことに近いものを2つまで選んでください。

 ひまわり教育研究センターは2022年8月、偏差値60以上の中学校に通う子供のいる保護者を対象に、中学受験に対するアンケートを実施。子供の夜寝る時間が遅くなると答えた保護者が4割近くいたこと等が明らかになった。

 調査は2022年8月16日~18日、偏差値60以上の中学校に通う子供をもつ保護者150名を対象に実施した。調査対象となった子供の性別は、男子46%、女子54%。年齢は中学1年生10.7%、中学2年生45.3%、中学3年生44%。子供の通う中学校がある地域は、関東41.3%、近畿22%、中部12.6%。

 最初に「子供の中学受験の間で、悩んでいたことに近いもの」を2つまで選択してもらったところ、もっとも多かった回答は「夜寝る時間が遅くなること」で36.7%。ついで「成績」29.3%、「子供の機嫌が悪い等、精神的に不安定だったこと」18.7%という結果に。「悩んでいたことはない」と回答した保護者は14.7%だった。

 回答内容を「母親」と「父親」で比較し、「母親」が「父親」より顕著に多かったのは「子供が体調を崩す等、体力的に無理があったこと」の項目で、「母親」11.6%に対して「父親」は1.2%、「中学受験が子供のためになっているのかわからなくなったこと」が「母親」14.5%に対して「父親」2.5%だった。一方、「父親」の回答が「母親」と比較して多かったのは「パートナー(夫や妻)との意見の相違」で「父親」が9.9%に対して「母親」は2.9%という結果だった。

 次に、選択した項目について、「具体的な悩みとどのような対策をしたのか」尋ねたところ、「睡眠時間」では「塾に行く前に少し仮眠していた」「塾から帰宅した後にできるだけ早く食事、入浴ができるように準備をしておく」等の声があげられた。

 「成績や宿題」については、「勉強については関わり過ぎず塾や本人に任せるようにした。子供を信じるしかない」「一緒に考えて相談して一緒に泣いて乗り越えた」。「パートナーとの意見の相違」については「とにかく目線合わせの話し合いの場を多くもつこと」。また、「精神面、体力面」については「仏の心になり、とにかく子供に寄り添いました」等、さまざまな声が寄せられた。中学受験において、多くの保護者が子供の健康を気遣い、できる限りの対策を取っていたことがうかがい知れる結果となった。


《木村 薫》

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