冬ボーナス「支給あり」6割、平均69.8万円…実態調査

 Job総研が発表した「2022年冬ボーナス実態調査」によると、6割が今冬ボーナス支給ありと回答し、その額は平均が69.8万円で中央値は54.5万円だったことが明らかになった。

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 Job総研が発表した「2022年冬ボーナス実態調査」によると、6割が今冬ボーナス支給ありと回答し、その額は平均が69.8万円で中央値は54.5万円だったことが明らかになった。

 キャリアや就職・転職全般に関する研究や各種調査を行う機関「Job総研」を運営するライボは、548人の社会人男女を対象に「2022年 冬ボーナス実態調査」を実施した。調査期間は2022年11月16日~11月21日。同調査では冬ボーナスの支給有無と支給額の平均および中央値のコロナ禍推移や、今冬ボーナスの納得度と理想のボーナス支給額、またその使い道と貯金に回す割合やその金額等について調査した。

 今回実施した「2022年冬ボーナス実態調査」では6割が今冬ボーナス支給ありと回答し、その額は平均が69.8万円で中央値は54.5万円だった。理想の支給額は平均が173.0万円で中央値が100万円の回答になり、理想と現実に大きな差が生じていることがわかった。満足度では不満派が過半数の52.5%の回答結果になっている。

 しかし、冬ボーナスの支給は2018年から毎年増加しており、今冬ボーナスの支給は昨対比で7.3ポイント増加し、コロナ禍に入り初の支給となった2020年の冬ボーナスからも11.3ポイント増加している。一方、支給額は毎年増加とはならず、平均額でもっとも高かったのは2020年の71.3万円で、今冬は2番目に高い69.8万円となった。中央値で見ると、もっとも高いのは2019年と2021年が同額で55万円になり、コロナ禍真只中の2020年の”平均支給額”はもっとも高いものの”中央値”は51万円と他の年より低くなっている。

 以上のことから冬ボーナスの支給自体は増加しているものの、コロナ禍や普遍的な情勢が影響し”支給額”に変動があったことが推測できる。人によっては支給額が大きく減額または増額したことを踏まえると、支給ありが増加する中、支給額の平均と中央値にばらつきがあることも納得できる結果となった。

 また、今冬ボーナスの使い道では、「買い物」や「旅行」等の消費意識が低く「貯金」がもっとも高く6割強が「半分以上を貯金に回す」と回答。その額は平均が42.4万円で、今冬ボーナスの平均支給額69.8万円に対して6割を貯金に回すという比較的貯金割合が高い結果になった。貯金派の回答者コメントでは「ボーナス支給はとても助かるけど、物価高や不安定な日本経済等を鑑みると、安易に使えないので将来のためにほぼ貯金に回す」等、貯金に回す額が高いことの背景を日本経済が先行き不透明なことを懸念した同様のコメントが顕著に見られた。全体的にはボーナス支給は増加傾向にあり、その額も昨対比で増回している結果になったが、昨今の情勢や自信の定年退職後の為に貯金に回す割合と額が高くなっている傾向が見られる調査結果になった。


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《千葉 智加》

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