小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版は、全国学校給食週間と2022年10月に学校給食をテーマにした短編集「給食アンサンブル2（作・如月かずさ）」を刊行したことを受け、全国の小・中学生とその保護者を対象に、「給食」に関する意識や好きなメニュー等を調査した。
全国学校給食週間は、毎年1月24日から1月30日に定められており、学校給食は、子供たちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けるために重要な役割を果たしているとして、その意義や役割の理解・関心を深めるための週間。「給食アンサンブル」は如月かずさ氏による、給食をテーマに中学生の揺れる心情を描いた心に響く連作短編で、2018年の「給食アンサンブル」刊行後、国語の読解問題として使われたり、作中の給食メニューが複数の学校でコラボ給食として提供されたりする等、さまざまな形で愛される作品で2022年10月に第2刊が発売された。
調査は、小・中学校に通う児童・生徒の保護者（全国）を対象に、インターネットで児童・生徒本人に聞き取り、保護者が回答する形で実施。調査期間は、2022年11月9日～11月10日。回答数は、小学1～6年生の保護者335名と中学生1～3年生の保護者165名の計500名。
小・中学生に「給食の時間が好きですか？」と質問には、新型コロナウイルス感染対策による黙食が続く中でも「給食の時間が好き／どちらかといえば好き」という回答が、約9割（87.4%）となった。
次に小・中学生と保護者の両方に「好きな（好きだった）給食メニュー」を質問したところ、いずれも1位が「カレーライス」、2位が「揚げパン」と同じ結果になり、カレーや揚げパンが変わらない味で幅広い世代から人気を集める給食メニューであることがわかった。上位のメニューが共通しているものの、小・中学生9位の「手巻き寿司（13.0%）」や、保護者9位の「くじらの竜田揚げ（13.8%）」等、世代による違いがみられるメニューもあった。保護者に「“忘れられない”給食メニューとその思い出」を質問したところ、好きだったメニューにも出ていた「カレーライス」「揚げパン」はもちろん、「ソフト麺」や「クリスマス献立」があがった。また、「余ったわかめご飯で先生がおにぎりを作ってくれた」「プールの後に野外でみんなでカレーを食べた」等、懐かしい給食の思い出の他、「たけちゃんマンライス」「みそピー」といった世代や地域によってさまざまな給食メニューもあがった。
