輝ける若者の総量を増やしたい…トライ、不登校中学生向け「トライ式中等部」3月開校

 通信制高校サポート校「トライ式高等学院」は2023年3月1日、中学生向けのフリースクール「トライ式中等部」を開校する。場所は、北海道から沖縄まで全国100キャンパス。不登校の中学生が高校・大学進学を実現できるよう、受験対策や個別最適化したカリキュラムを提供する。

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トライ、不登校中学生向け「トライ式中等部」3月開校
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 トライグループが運営する通信制高校サポート校「トライ式高等学院」は2023年3月1日、中学生向けのフリースクール「トライ式中等部」を開校する。場所は、北海道から沖縄まで全国100キャンパス。不登校の中学生が高校・大学進学を実現できるよう、受験対策や個別最適化したカリキュラム等を提供する。

 トライグループは、2010年に通信制高校サポート校「トライ式高等学院」を開校。これまで1万人以上の不登校の高校生を卒業に導いてきた。2021年度の卒業率は99.5%、大学進学率は69.2%。高校生の不登校サポートのノウハウを生かし、現在1,000人の不登校の中学生も受け入れている。

 文部科学省の調査によると、不登校の小中学生は9年連続で増加を続けている。トライグループでは今回、不登校生が急増している昨今の社会情勢を踏まえ、「より多くの中学生の未来を明るく照らしたい」という思いから、不登校の中学生向けフリースクール「トライ式中等部」を開校する。

 トライ式中等部は、北海道から沖縄まで全国100キャンパスで、3月1日に開校する。「確かな学力と社会を生き抜く力を育て、不登校からの高校進学・大学進学を実現すること」を重視。トライ式中等部の卒業生は、トライ式高等学院や提携校に内部進学できる。大学受験を見据え、中高接続した受験対策に早期から取り組むことも可能。全日制高校受験に必要なサポートに力を入れており、現在利用中の不登校の中学生のうち、半数以上が全日制高校に進学しているという。

 カリキュラムは、ひとりひとりの興味や目標にあわせて個別最適化。完全マンツーマン指導・トライ式AI教材・オンライン講座を組みあわせ、最適なカリキュラムを作成する。イベントや行事の参加は自由で、対面とオンラインの双方で実施する。通学型・在宅型・オンライン型という3つのスタイルがあるため、近くにキャンパスがない場合や家を出ることが難しい場合でもサポートを受けることができる。

 また、不登校のサポート内容は、文部科学省が2022年、不登校に関する調査研究協力者会議報告書で示した「今後の不登校児童生徒への学習機会と支援のあり方」の方針を踏まえているという。

 開校に先立ち、2月17日に実施されたメディア向け説明会で、トライ式高等学院・学院長でトライグループ専務取締役の物部晃之氏は、「夢や目標に優劣はない。どの子の夢も『かっこいい』。決して諦めることなく、生徒とのやりとりを通じて、夢に到達するための道筋をブレイクダウンする。これまで培ったノウハウを生かし、今まで以上に丁寧なサポートをしていく」と力強く語った。

 学費は、月4万円(税別)。別途、入会諸費用・設備費がかかる。通学型の通学回数は、週1~5回で自由に設定可能。体調にあわせて登校時間も決めることができ、登校が難しい場合はオンライン授業に切り替えることもできる。

◆トライ式中等部
開校日:2023年3月1日(水)
場所:北海道から沖縄まで全国100キャンパス
学費:月4万円(税別)
※別途、入会諸費用・設備費がかかる

《奥山直美》

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