VR研究倫理学会は2023年4月5日、VR革新機構の行う「子ども・学生VR自由研究大会」にて研究者および関係者として参加する人を対象に、VR自由研究を主体的に継続するためリアルとバーチャルで活動できる「VR自由研究学会」を設立すると発表した。
VR革新機構の行う「子ども・学生VR自由研究大会」とは、小中高校生が対象となるリアルとバーチャルを組み合わせた「子ども・学生VR自由研究」の取組みで、夏休みの自由研究で活用されることを想定し、8月に全国で大会を開催する。
VR研究倫理学会が設立するVR自由研究学会は、大会参加者が対象。VR自由研究学会には子供・学生の各段階に応じて、子ども学会・児童学会・生徒学会・学生学会の4つの部門を創設する予定。
子ども学会・児童学会は、次世代の科学者育成のため園児と小学生が中心。一方、生徒学会・学生学会は中学生・高校生・大学生が中心。子ども学会・児童学会、生徒学会・学生学会どちらも個人から親、教員、幼稚園、保育園、小学校、地方公共団体の教育委員会が参加する。
各学会では、子供と学生が現職の研究者と共に学会の理事となる等、主体的に研究活動に参加する機会を設けることで、国の研究に携わる将来の研究者の育成を目指すという。
具体的な活動としては、VRを活用した自由研究の発表や、それぞれの子供や学生が交流する勉強会、大学教授や専門家を交えたセミナーの開催、論文や研究報告会等を計画している。
VR研究倫理学会では、各学会での活動を通じて、子供と学生のVR自由研究が最終的に国の競争的研究費制度に採択されることを目指し、子供たちの夢や自由な発想が国の研究となる枠組みの確立をVR革新機構と共に推進していくとしている。