ヤマハ発動機と、国内グループ会社のヤマハモーターエンジニアリングは、6月15日から18日まで東京ビッグサイトで開催される日本最大級の消防防災見本市「東京国際消防防災展2023」に共同で初出展する。
出展テーマは、「PLAY SURVIVE 遊んで 備える」。防災ツール(資機材)の日常ユースをひろげることで、「平時に楽しみ、有事に役立つ」自主・コミュニティ防災のスタイルを提案する。
災害リスクの増大が懸念される中、行政や公助の機能・リーチをカバーするための「自分を守るための準備・行動」、そして「助け合いの精神と、平時におけるネットワークづくり」の重要性が高まっている。その一方、備えていた機材がいざという時に「動かなかった」「動かせなかった」というトラブルも少なくない。必要な時、必要なパフォーマンスを発揮させるためには、日常の暮らしの中で機材に親しむ機会をつくり、点検や整備、さらには正しく安全に操作するための知識やスキルを習得・習熟しておくことが大切だ。
共同出展ブースでは、消防向け次世代型電動アシストホースカーの体験や、煙の中での透過性に優れたLED投光器、さらに洪水・水難救助艇やROV(四輪バギー)、スポーツタイプの電動アシスト自転車(eBike)などの展示を通じて、「平時に楽しみ、有事に役立つ」ヤマハ発動機らしい自主・地区防災のスタイルを提案する。
次世代型電動アシストホースカー「X-QUICKER(クロスクイッカー)」(消防向け市販予定モデル)
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スロットル操作が不要な独自の制御システムで、パワフルかつ扱いやすさを実現。また、大径タイヤなどの採用により、消防隊員の活動を迅速・確実・安心にサポートする。2024年4月発売予定。
LED可搬式投光器「X-BUSTER LED(クロスバスター)」(消防向け市販モデル)
煙の中での透光性に優れた消防活動向けLED投光器。集光/拡散の2つのモードが選択でき、独自のスイッチレイアウトで片手操作が簡単。4段カラビナフックなど、扱いやすく確実に活動するための機能を装備した。
洪水・水難救助艇「RS-13」(コンセプトモデル 開発モデル)
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洪水だけでなく、ショアレスキューを含む水難現場における救助活動を目的としたボート。運用の現場から声を集め、救助や避難など目的に合わせた仕様の提案を経て、最適な機能・性能をパッケージした。全長約4mのコンパクトな設計ながら乗船定員は最大6名。操安性を追求した運動性能や、船首からの乗降可能な開閉式フロントゲートの採用など、災害現場における高い現場対応力を備えている。
ROV(四輪バギー)「Wolverine RMAX4 1000」(コンセプトモデル・特別カラー)
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オフロードの走破性を追求した定員4人の四輪バギー。北米市場では主にレクリエーションシーンで親しまれている製品だが、災害時や救難現場での活用の可能性を探るため、参考出品車両として展示する。さまざまな路面環境での使用を想定し、2気筒999ccの高トルク出力エンジンと、エンジン特性のモード切替機能を備えている。海外市販モデルに特別カラーを施して出展する。
スポーツ電動アシスト自転車「YPJ-MT Pro」(市販モデル)
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オフロードでの走行性能を追求したスポーツ電動アシスト自転車(eBike)。マウンテンライドなどのレジャーシーンで楽しまれている製品だが、災害時の移動手段など「遊んで備える」を具現化する製品として、一部グラフィックを変更したモデルを出展する。力強いトルクを実現したドライブユニット「PW-X3」や、オフロード走行に適したMTBコンポーネントを備えている。