東京理科大の夜間理学部、長期履修制度を全入学者に拡大

 東京理科大学は2023年10月11日、理学部第二部ですでに実施している長期履修制度の対象者を2024年度からさらに拡大し、理学部第二部に1年次で入学した全員が活用できるようにすると発表した。

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 東京理科大学は2023年10月11日、理学部第二部ですでに実施している長期履修制度の対象者を2024年度からさらに拡大し、理学部第二部に1年次で入学した全員が活用できるようにすると発表した。

 長期履修制度は、育児、介護などを含む職業を有しているなどの事情により、修業年限を超えて一定の期間にわたり、計画的に教育課程を履修し卒業することを希望する旨を申し出たとき、それを認めることができる制度。

 制度を活用することで、4年間で卒業する学費とほぼ同額で、5年または6年間学ぶことができる。おもに大学院では国内の多くの大学で採用されている制度だが、学部段階で導入している大学は少ない。理学部が属する神楽坂キャンパスは都内からのアクセスも良いため、忙しい社会人が仕事の合間を縫って大学に通う際にも有用であり、近年要請される社会人に対するリカレント教育にも対応した制度だと説明している。

 理学部第二部の長期履修制度はこれまで、社会人特別選抜入試で入学した学生のみを対象としていたが、対象者を理学部第二部に1年次で入学した全員に拡大する。一般の入試で入学した社会人学生、入学後に職を得て社会人となった学生、職業を有していなくても育児・介護などにより修業年限で卒業することが困難な学生などのニーズにも対応することが可能となる。

 制度を活用している学生からは、「日中に仕事があると、履修できる科目の数は限られる。また、急を要する仕事や出張が入ると、そちらを優先せざるを得ない。社会人学生がきっちり4年で卒業単位を満たすのは正直難しいが、4年制の場合とほぼ同じコストで5年や6年といった余裕のあるスケジュールで学修を進められるこの制度は、学びを続けたい社会人にとって、とても有用な仕組みだと思う」という声があがっている。

 また、メリットの1つとして、年間あたりの授業料などの負担が実質的に軽くなることもあげられている。勤務や家庭のことなど、自分のライフスタイルの軽重に応じて計画的かつ柔軟に科目を選択できることも利点とされている。

 理学部第二部は日本で唯一の夜間の理学部として、これまでもさまざまな目的意識をもつ、幅広い年齢層の学生を受け入れてきた。制度の活用により、これまで以上に学び続ける環境の拡充が期待されるとしている。

《いろは》

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