ダイヤモンド・ヒューマンリソースは2023年11月14日、2023年夏・2025卒就活前半戦「大学生が選んだ就職先人気企業ランキング」を発表した。商社人気が継続し、文系男子、理系男子、文系女子の3部門で伊藤忠商事がトップを独占した。
就職先人気企業ランキング調査は、ダイヤモンド就活ナビ2025に会員登録している、就職活動中の大学3年生と大学院1年生を対象に、メールと手渡しアンケート方式で実施し、3,516名の有効回答を得た。就職希望企業先を志望順に8社まで記入してもらい、1位の企業5ポイント、2位を4ポイント、3位を3ポイント、4位を2ポイント、5位以下を1ポイントで加重集計しランキングを作成した。調査期間は2023年5月19日～9月22日。
文系男子は、1位「伊藤忠商事」、2位「住友商事」、3位「三菱商事」、4位「丸紅」、5位「東京海上日動火災保険」と、総合商社が上位4位を独占。伊藤忠商事は5年連続の1位で、幅広い事業領域で活躍する商社パーソンへの学生の憧れも引き続き根強く、人気の高さを見せつけた。また、5位～10位は大手金融が占め、総合商社と人気を二分する結果となった。
理系男子は、1位「伊藤忠商事」、2位「住友商事」、3位「三井不動産」、4位「NTT都市開発」、5位「三菱商事」と、伊藤忠商事が2年連続の1位となったほか、総合商社3社がランクインした。TOP10をみると、話題性のある再開発案件や大型オフィスビルの新規稼働、商業施設やホテル事業の収益改善により最高益が見込まれる不動産デベロッパーが4社、IT・情報系大手も人気が高く、6位に「Sky」、9位に「野村総合研究所」が入った。
文系女子は、1位「伊藤忠商事」、2位「三菱商事」、3位「住友商事」、4位「三井不動産」、5位「三菱UFJ銀行」となった。前半戦調査で3年連続1位の伊藤忠商事は、取締役会の任意諮問委員会として「女性活躍推進委員会」を設置。女性の活躍の後押しを進めていることも好感がもたれている理由だという。
理系女子は、1位「森ビル」、2位「資生堂」、3位「伊藤忠商事」、4位「三菱商事」、5位「住友商事」。総合商社は3社がランクイン。1位の森ビルは、女性採用比率が3割以上と高く、2位の資生堂は、機械・電機からバイオまで広く理系の専攻を生かせる企業として従来から人気を集めている。6位には直近の女性管理職比率が35％超えの「ベネッセコーポレーション」が続き、女性を支援するさまざまな制度などに早期から取り組んでいる企業にも人気が集まった。
◆大学生が選んだ就職先人気企業ランキング2023
【文系男子】
1位：伊藤忠商事
2位：住友商事
3位：三菱商事
4位：丸紅
5位：東京海上日動火災保険
6位：日本生命保険
7位：三井住友海上火災保険
8位：三菱UFJ銀行
9位：大和証券グループ
10位：三菱UFJ信託銀行
【理系男子】
1位：伊藤忠商事
2位：住友商事
3位：三井不動産
4位：NTT都市開発
5位：三菱商事
6位：Sky
7位：三菱地所
8位：日本生命保険
9位：野村総合研究所
10位：森ビル
【文系女子】
1位：伊藤忠商事
2位：三菱商事
3位：住友商事
4位：三井不動産
5位：三菱UFJ信託銀行
6位：丸紅
7位：三菱地所
8位：日本生命保険
9位：東京海上日動火災保険
10位：大和証券グループ
【理系女子】
1位：森ビル
2位：資生堂
3位：伊藤忠商事
4位：三菱商事
5位：住友商事
6位：ベネッセコーポレーション
7位：NTT都市開発
8位：三菱地所
9位：三井不動産
10位：三菱UFJ銀行
