キャリア教育の開始時期、高収入ユーザー4割「小学生以下」

 ビズリーチは2023年12月25日、「キャリア教育に関するアンケート」の調査結果を公表した。年収1,000万円以上の人は、キャリア教育の開始時期について「小学生以下」が4割、「中学生」が3割と、早期からの教育が必要だと考える人が多いことがわかった。

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「子供へのキャリア教育を開始する時期はいつが望ましいと思うか」の回答結果
  • 「子供へのキャリア教育を開始する時期はいつが望ましいと思うか」の回答結果
  • キャリア教育にはどんなことが重要だと思うか
  • 親子で「仕事」について話した経験は、自身のキャリア形成に役立ったと思うか
  • キャリア教育の一環として、自身の仕事について子供と話す機会を設けているか

 ビズリーチは2023年12月25日、「キャリア教育に関するアンケート」の調査結果を公表した。年収1,000万円以上の人は、キャリア教育の開始時期について「小学生以下」が4割、「中学生」が3割と、早期からの教育が必要だと考える人が多いことがわかった。

 ビズリーチは、教育関係者向けに中高生向けキャリア教育支援ツール「みらいDESIGN Kit」の無償提供開始にあわせ、ビズリーチ会員を対象に「キャリア教育に関するアンケート(ビズリーチ調べ)」を実施した。調査期間は2023年10月9日~10月15日。有効回答数595件(年収1,000万円以上の会員に限定して集計)。

 「子供へのキャリア教育を開始する時期はいつが望ましいと思うか」について、「就学前」が4.9%、「小学校低学年」が9.8%、「小学校高学年」が25.8%と、約4割が小学生以下と回答した。ついで「中学生」が29.9%となり、多くが早期からのキャリア教育が望ましいと考えていることがわかった。

 「キャリア教育にはどのようなことが重要か」については、「仕事にはさまざまな選択肢があると教えること」が77.7%ともっとも多く、「社会やビジネスの仕組みを教えること」が64.6%、「親の価値観や考えを押し付けないこと」が51.3%という結果になった。さらに、小学生から大学院生の子供がいる人に絞り、子供の学年ごとにみると(子供が複数いる場合は年長の子供の学年)、小学生がいる人は「親がキャリア教育を行うこと」が20.0%、「学校でキャリア教育を行うこと」15.0%を上回る結果となった。一方で、中学生と高校生がいる人は、「親がキャリア教育を行うこと」が11.5%、「学校でキャリア教育を行うこと」が13.5%で逆転した。

 対象者自身が小学校から高校のころに、親子で「仕事」について話した経験がある人に「その経験が自身のキャリア形成に役立ったかどうか」については、「役に立ったと感じている」は61.9%にのぼった。また、キャリア教育の一環として「自身の仕事について子供と話す機会を設けているか」については、「設けている」が77.5%となり、多くのビズリーチ会員が意識的に親子で話す機会を設けていることがわかった。

 ビズリーチの酒井哲也代表取締役社長は、「テクノロジーの進化やビジネス環境の変化が激しい時代、今ある仕事が10年後、20年後にあるとは限らない。ビズリーチでは、今後も、未来のプロ人材の育成・教育分野への投資を通じて、日本全体の社会の課題解決に努めていく」とコメントしている。ビズリーチでは、SDGs達成に向けたサステナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」を提供するほか、京都市立西京高等学校の1年生5名の発案をもとに開発した中高生向けキャリア教育支援ツール「みらいDESIGN Kit」の学校関係者向けの無償提供も開始している。

《宮内みりる》

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