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【夏休み2024】東大生が伝授、1日で書ける「自由研究レポート」のポイント

 誰でも1日で自由研究レポートが書けるようになるメソッドを東大生がわかりやすく教える。自由研究のテーマ選びのポイントも。

教育・受験 小学生
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 夏休みの宿題で、「自由研究レポート」に困った経験がある人も少なくないのではないだろうか。そもそも何を研究すれば良いのかわからず、何か実験をしたとして、どのようにまとめれば良いのかわからない。これこそが、自由研究を夏休みの最後まで残してしまいがちな理由だろう。

 今回は、誰でも1日で自由研究レポートが書けるようになるメソッドをまとめた。研究レポートは、理系の大学に進めば毎日のように書くことになるので、今のうちから正式なフォーマットに慣れておくことは、後々有利になる。難しく考えすぎず、できることを積み重ねてみてほしい。

ステップ1 「自由研究の題材を決める」

 まずは自由研究の題材を決める。自分の「不思議だ」と思う好奇心から題材が決まれば一番良いが、多くの家庭ではここで苦労するのではないか。

 そこで、自分で考えだすのではなく、すでにある実験項目から選ぶ方式を提案する。インターネットの検索窓に「小学生(中学生) 自由研究」と打ち込んで検索をかければ、さまざまな研究題材をおすすめしているサイトが無数に見つかる。また、以下のページから、リセマムで過去に紹介した題材を見ることができる。



 もしくは、はやりのChatGPTに聞いてみるのも面白いだろう。参考までに、実際にChatGPTに聞いてみた。すると、以下のような答えが返ってきた。なお質問文は「私は小学校6年生です。夏休みの自由研究の題材に困っています。一般家庭にあるものだけで実験が可能な自由研究の題材をいくつか提案してください。」とした。

【ChatGPTによる提案】

1. 植物の成長に影響を与える要因

 材料:種、土、鉢、異なる種類の水(普通の水、砂糖水、塩水など)、日光

 手順:・いくつかの鉢に同じ種類の種を植え、それぞれに異なる種類の水を与えます。
    ・日光のあたる場所と当たらない場所に分けて置きます。
    ・数週間観察して、どの条件で植物がもっとも良く成長するか記録します。


2. レモン電池

 材料:レモン数個、銅線、亜鉛釘または銅釘、小型のLEDライトまたはデジタル時計

 手順:・レモンに銅線と亜鉛釘を刺し、電池を作ります。
    ・レモンを数個つなげて、LEDライトやデジタル時計が動くか確認します。


3. お米のデンプンでスライムを作る

 材料:米粉(または片栗粉)、水、食紅

 手順:・米粉と水を混ぜてスライム状にします。
    ・食紅を加えて色をつけます。
    ・スライムの性質を観察し、何が変わるか記録します。


4. 自家製風船ロケット

 材料:風船、ストロー、紐、テープ

 手順:・紐を部屋の端から端まで貼ります。
    ・風船をストローにテープで固定し、風船を膨らませます。
    ・風船を紐に通して、空気を抜くときにどのくらい速く進むか観察します。


5. お酢と重曹で火山噴火

 材料:重曹、お酢、食紅、小さな容器(例: フィルムケース)、段ボールや紙粘土で作る火山の模型

 手順:・火山の模型を作り、小さな容器を中心に置きます。
    ・重曹を容器に入れ、お酢を注いで化学反応を観察します。


6. 牛乳からプラスチックを作る

 材料:牛乳、酢、フィルター(コーヒーフィルターなど)、鍋、スプーン

 手順:・牛乳を温めて、酢を加えます。
    ・牛乳が凝固したら、フィルターで固形物を取り出します。
    ・乾燥させて、プラスチックのような物質を作ります。


 どの実験も家で手軽にできるものばかりです。自分が一番興味をもてるものを選んで、楽しく研究してみてください!

 ChatGPTは、うまく使えば学習時の味方になってくれるはずだ。自由研究に限らず、アイデア出しに困ったら使用をお勧めする。

 なお、2と6についてはリセマムでも記事にしているので、参考までにご確認いただきたい。



ステップ2 実験する

 題材を決めたら、実際に実験を行う。この際、実験の工程を記したものに書かれている条件に気を付け、環境を再現できるように注意しよう。

 たとえば、「常温の部屋で行う」とあれば、20度~25度程度の部屋で実験を行う必要があるし、「冷暗所で保管する」とあれば、直射日光の当たらない、暗くて涼しいところに安置する。こうすることで~~実験に失敗するリスクを最小限にできる…など?~~~

 ものによっては危険な実験もあるので、なるべく保護者と一緒に行えるようにすると良いだろう。また、実験の道具を使ったら、後片付けまで自分でできるのが望ましい。

ステップ3 レポートを書く

 レポートの書き方はIMRAD(イムラッド)形式を用いてみよう。これは「序論」「方法」「結果と考察」「結論」からなる形式で、大学のレポートなどでもポピュラーな書き方だ。

 まずは「序論」として、「なぜその実験を行おうと考えたのか」を書く。可能であれば、ここで実験結果の予想なども書けると良い。

 次に、「方法」として、実験手順を書いていく。実験の方法はもちろん、そのときの条件(晴れの日、雨の日、部屋の温度、湿度、暗室か否かなど)や自分がしたことをなるべく具体的に記述できると良い。

 「結果」では、その実験によってどのような結果が得られたかを記述する。実験の中でどのようなミスが起きたか、どこがうまくいったかなどもここに含む。また、その結果が「序論」で述べた内容と一致しているかについても書く。

 最後に「結論」では、その実験によって、どんなことが勉強になったか、どんなことを知ることができたかを記述する。もしも実験がうまくいかなかったのであれば、どうすればうまくいくと考えられるかについて書くと良い。

 以上のステップを終えれば、レポートは終了である。



 いかがだろうか。自由研究の書き方については、ある程度フォーマットが決まっているので、これをおさえておけば比較的容易にまとめることができるだろう。ここで紹介したIMRAD方式は、大学の研究の際にも使われるフォーマットなので、今のうちから慣れ親しんでおくと、将来役に立つはずだ。

《布施川天馬(カルペ・ディエム)》

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