日本財団は2025年3月、「就職・仕事観」をテーマに68回目の18歳意識調査を実施した。調査の結果、78.2%が就活・働くことに「不安」を感じており、4人に1人が定年まで1つの会社で働き続けたいと答えたことが明らかになった。
第68回18歳意識調査は、全国の17~19歳1,000人から就職活動や働くことに対する不安感、理想の働き方などについてインターネット調査を実施した。実施期間は、2025年3月5日~3月7日。
就職活動、さらに働くことに関しては「どちらかというと」を含め全体の78.2%が「不安がある」と答え、就活対策としては6割弱、特に女性は63%が「資格取得」をあげている。また、企業を選ぶ際に重視することは「給与や待遇が優れている」が過半数でトップ、福利厚生の充実を指摘する声も3人に1人にのぼっている。
理想の働き方では「定年まで1つの会社で働き続けたい」が26%、「より良い就業条件・職場環境を求め何度か転職したい」が24%と僅差で並んだ。そのほか、「特定の企業に属さず、フリーランスとして働きたい」3.1%、「自分で会社を立ち上げたい(起業したい)」4.5%、「転職を重ねながら自分の可能性を探りたい」4.6%、「まだ具体的には決まっていない」27.4%、「特にない」9.8%。
上司や同僚、取引先の人から受けた場合にハラスメントだと思う行為について、既に働いている人も含め尋ねたところ、「ミスについて大声で注意される」が5割を超え、「定められた勤務時刻よりも早く出勤する習慣がつくられている」「交際関係など、プライベートなことについて聞かれる」も約4割にのぼる。
18歳意識調査は、日本財団が選挙権年齢の引下げをきっかけに2018年10月より継続的に実施している。過去の調査結果など、18歳意識調査の詳細は日本財団のWebサイトで確認できる。