YMSが世代を超えて「医師を目指す家庭」に信頼される理由…1校舎に凝縮された指導術

 1校舎あたりの医学部合格者数日本一を誇る医学部専門予備校YMS。1981年の開校以来、45年の伝統を有し、医学部医学科の総合格者数が6,447名に到達した。この実績と信頼から、親子2世代にわたって通い続けるご家庭も多い。YMSの強さの秘密を校舎責任者の小柴允利氏に聞いた。

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医学部専門予備校YMSの推薦対策講座の授業風景
  • 医学部専門予備校YMSの推薦対策講座の授業風景
  • 取材に応じてくれたYMS校舎責任者の小柴允利氏
  • YMSは毎年、即時性、正確性を意識した解答速報の作成に注力している。
  • 医学部専門予備校YMSの推薦対策講座の授業風景
  • 2026年度医学部入試の解答速報公開スケジュール
  • 2026年2月3日に実施された順天堂大学医学部(一般)入試の解答速報(一部)
  • YMSでは、医大別の直前講習の他、模試や入試予想から的中を多発している。
  • YMSの『医大別入試予想』は入試問題を徹底的に分析してつくられている。

 1校舎あたりの医学部合格者数日本一を誇る医学部専門予備校YMS。昨年度の受験年度生の募集では3月中旬には定員に達し、早々に募集を締め切ったという。

 1981年の開校以来、45年の伝統を有し、医学部医学科の総合格者数が6,447名に到達した。これまで幾多の医師を輩出してきた実績と信頼から、親子2世代にわたって通い続けるご家庭も多い。YMSの強さはどこにあるのか。校舎責任者の小柴允利氏に話を聞いた。

取材に応じてくれたYMS校舎責任者の小柴允利氏

45年にわたる医学部入試分析に基づく「医学部特化型授業」

--45年間、YMSが医学部入試だけを分析し続けて見えてきた「医学部特有の難しさ」について教えてください。

 医学部の受験は実際には就職試験に等しいという点です。医学部の場合、受験の際には学力試験だけでなく、医師としての資質や適性があるかどうかも問われます。今、医学部は全国82大学すべてで面接が実施されており、大学によっては小論文や適性検査を課すところもあります。つまり、勉強ができても、適性がなければ不合格になる可能性があるというのが医学部特有の難しさだと言えます。

--YMSでは医学部受験に特化したオリジナルの教材を開発されていますが、市販の参考書や一般的な問題集との決定的な違いを教えてください。

 医学部の入試では、最先端の事項(たとえば、ノーベル賞の対象となるような最新の研究分野に関する知見など)が問われることもあり、YMSでは常にアンテナを張り、テキストのアップデートに努めています。また、約半世紀近くにわたる指導経験から、毎年出題される問題、あるいは3年スパン・10年スパンで出題される問題など、医学部の出題傾向を大学ごとつぶさに把握しているので、YMSの授業は医学部に合格するための勉強を効率的かつ無駄なくできる内容になっています。

積み重ねた解答速報の作成実績から、大学ごとの出題傾向を把握し、テキスト制作に生かしている

--基礎クラスからも上位校に毎年合格者を輩出されているそうですね。その背景に、YMSオリジナルのテキストがあるように思いますが、受験生の学力を引き上げるためにどのように制作され、どのように活用されているのでしょうか。

 YMSでは習熟度別のクラス編成で、年間を通じてクラス替えも行っています。一方で、テキストはすべての難易度の問題を載せた共通のものを全クラスで使っています。

 たとえば上位クラスの受験生であっても、発展問題だけを説いていると、得意科目の中にある苦手分野を克服できなかったり、基礎クラスで基本問題だけを解いていたために、苦手科目の中の得意分野を伸ばせなかったりします。

 得意・不得意に合わせて柔軟に問題を選べる環境を整えることで勉強の効率が格段に上がり、成績が伸びやすくなります。成績の伸びはモチベーション向上に直結しますので、勉強の量も密度もアップし、学力がさらに上がるという好循環をつくることができ、基礎クラスからの上位校合格も可能になるのです。

--YMSでは毎年、入試直後に解答速報を作成し、公開されていますね。

 解答速報を始めたきっかけは、受験が終わった当日に生徒が校舎に立ち寄り、「この問題が解けなかった、どうやって解くのか」という質問が多く寄せられたことにあります。

 医学部入試では、毎年複数の大学で似たような問題が出題されることが少なくありません。ある大学の解答速報を見て復習をした生徒が、同様の問題を出した他の大学では着実に得点し、合格を勝ち取るケースが毎年必ずあります。

 これまで長年にわたり多くの医学部合格者を見届けてきましたが、入試期間の渦中にこそ、生徒たちの学力は飛躍的に上がります。共通テストが終わると、私立大学医学部の入試が連日のように続きますが、解けなかった問題を悔やむより、「どうやって解くのか」とやり直し、その日のうちに解けるようにすることのほうが、後に続く他大学の入試に臨むうえでははるかに有益なのです。

2026年2月3日に実施された順天堂大学医学部(一般)入試の解答速報(一部)
YMSの解答速報はこちら

--YMSでは、毎年入試の出題を的中させていると聞きました。

 「解答速報」や「医大別模試」を何年も作り続けていると、大学入試問題の作問者と思考が同じになります。そうすると、その年の出題が予想できるようになり、その予想が的中することも多くあります。こうして作られたのが『医大別入試予想』です。YMSの医学部合格実績が卓越している理由の1つは、ここにあります。

YMSでは、医大別の直前講習の他、模試や入試予想から的中を多発している。
YMSの「ズバリ的中」はこちら
YMSの『医大別入試予想』は入試問題を徹底的に分析してつくられている。

アスリートのコーチさながら、専任講師が担任としてひとりひとりを支える

--担任を「アスリートのコーチのような存在」と表現されていますが、具体的には生徒の学習面やメンタル面でどのように伴走されているのですか。

 YMSでは、生徒ひとりひとりに対して専任講師が担任に付き、入試に向けたペースメーカーとしての役割を担います。具体的には、短期・中期・長期それぞれに立てた目標に向かって、日々の学習ノートをこまめにチェックしていくほか、定期的に面談を行い、受験情報の提供や面接・小論文に関するアドバイス、願書の添削、ボランティアの相談、受験する大学の選定など、医学部受験に関することなら何でもサポートします。4月の入学直後は、字を綺麗に書くところから徹底させたり、ノートの取り方を教えたり、勉強の仕方そのものからアドバイスをすることもあります。

 また、毎週、全講師で生徒指導会議を行います。自分が担当している生徒の成績を他教科も含め、週次で把握し弱点があれば早めにフォローアップします。

 勤務時間の長い専任講師が担任を務めることの利点は、生徒と共に過ごす時間が長く、一緒に生活しているような感覚で信頼関係が生まれやすいという点です。日常的にコミュニケーションをとりやすく、生徒たちはまさにアスリートの専属コーチのような安心感を感じると言ってくれます。

--日々の学習ノートをチェックするとのことですが、講師は何を見てどのようなアドバイスをし、学習の効率化を図っているのですか。

 教材ごとに1週間の目標を定め、そこから毎日取り組むべき課題に落とし込み、翌週には実際に取り組んだ内容を見せてもらいます。ノートの取り方も生徒によってさまざまで、ページ数が多いからといって学習量が多いというわけではないので、先週の自分をちゃんと超えられているかという視点でチェックしていますね。

--YMSにはそうした個人に対する手厚いサポートのイメージがありますが、一方で集団授業にこだわる理由はどういった点にあるのでしょうか。

 生徒ひとりひとりに合わせた手厚い指導を行いつつも、私たちが集団授業にこだわるのは人間は独りで学ぶよりも仲間と一緒に学ぶ方が得るものが多いと考えるからです。このことはレオナルド・ダ・ヴィンチの手記にも記載されています。

 それに加え、私たちは生徒が医学部に入学した後のことを強く意識しています。医学部に入学すれば、100名ほどの同学年の集団の中で自主的に膨大な量の勉強をこなしていかなければいけませんが、受験期に個別指導に頼りすぎると大学での勉強が行き詰まってしまうリスクがあるからです。

 周りから刺激を受け、自分を相対化して課題を見つけ、切磋琢磨できる環境は集団のもつ大きな強みです。

あくまでも少人数制の「集団授業」にこだわるYMS

--集団授業の中で、生徒ひとりひとりの習熟度に合わせた「個別の課題策定」を可能にしている仕組みを教えてください。

 どんな生徒にも必ず弱点があります。各生徒の弱点を把握するところから始め、課題の多い科目にじっくり時間をかけることがもっとも効率的だと考えています。苦手科目というのは、そもそもの学習量が足りていないケースが大半です。ですから、課題の多い苦手科目には時間をかけてしっかりと基本問題から取り組ませます。

 一方で、得意科目に関しては発展問題にフォーカスし、さらに実力を強化することで、生徒の得意不得意に合わせたメリハリのある課題を個別に策定しています。先ほども申し上げた毎週の生徒指導会議で各生徒の状況を共有し、まさに「チーム医療」さながらの「チーム指導」を行います。

医師の資質を育む独自の教育「医のアート」

--毎週、医師という職業について考える特別授業「医のアート」もYMSの特徴の1つですね。小論文・面接対策のためだけではなく、生徒の勉強への姿勢の変容にも寄与しているとか。

 「医のアート」について、元東京慈恵会医科大学長の阿部正和先生は、「スキル」だけでなく「医の心」や「医の道」を含めた概念であるとおっしゃっています。受験年度生は週1回90分の必修授業として設定しています。自己分析からはじめて、医療・国際・環境問題などに視野を広げ、多角的に医学・医療を取り巻く問題について理解し、自分の考えを表現できるように指導していきます。

 YMSが創立以来この授業を続けているのは、医師としての資質を高めるためです。当初は「勉強時間が削られる」と批判の声もありましたが、成績が伸び悩んでいた生徒がこの授業を通じてやる気に火が付き、医学部に合格していく姿をこれまで数多く目にしてきました。ボランティアや病院見学、セミナーなどに参加する機会も設けており、実際に触れ合った患者さんから「ぜひ医者になって救ってほしい」と声をかけられたことで猛勉強し始める生徒もいます。

 このように、YMSの生徒は「なぜ医師になりたいのか」「どんな医師を目指すのか」を考え続けるので、志望理由書作成も面接・小論文対策もスムーズです。模範解答を暗記したような付け焼き刃の志望動機になることはありません。さらに「医のアート」の授業にしっかり取り組んだ生徒は、学力も伸びやすく、受験を迎えるころには明らかに差が出ます。

--YMSが創立以来45年間で輩出した医師数は膨大なものと思いますが、OB・OGとの関係はいかがですか。

 おかげさまでYMSの生徒は卒業後もつながりが強く、講演会にもよく卒業生が登壇してくれます。たとえば、米国カリフォルニア大学(UCSF)で整形外科の助教授として活躍している森岡和仁医師はYMSのOBで、2025年5月の一時帰国の際に講演してもらいました。また、難度の高い鼻腔腫瘍・頭蓋底腫瘍の摘出手術で日本一と評され、東南アジアで医療ボランティアも行っている東京慈恵会医科大学の大村和弘医師もYMSのOBで、月に1回希望者向けに授業をしてくれています。

 こうして生徒たちは、医療の最前線で活躍している先輩をロールモデルとして、医師になった後には多様な選択肢があることを知ります。講演の後に個別相談が延々と続くことも珍しくなく、自身の将来についての解像度を高める上で非常に良い刺激になっています。

卒業生とのつながりが強いYMS。YMSの大学別講座では、その大学に進学したOB・OGが指導を手伝う。

YMSが考える「AIの時代」に医学部が重視するものとは

--時代が変わっても変わらない「YMSが大切にしている教育の核心」は何ですか。

 YMSが掲げる使命は「良き医療人の育成」です。医学部合格をゴールとするのではなく、人を救うため、社会に貢献するため、医学・医療を発展させるための医師になる心構えを育てられたらと思っています。

 かつては、(「医のアート」の授業について)受験以外の無駄なことをやる予備校だと叩かれたこともありましたが、近年は医学部入試でも思考力や判断力、主体性や協働性などが問われ、YMSの強みが一層生かせるようになってきたと感じています。これからも、医師として活躍する卒業生たちとのつながりを大切にしながら、「なぜ学ぶのか」という本質を追求する指導を続けていきたいですね。

--医学部を目指す受験生とその保護者に向けて、メッセージをお願いします。

 医学教育の基礎を築いたと言われるウィリアム・オスラー医師は、「医学はサイエンスに支えられたアートである」という言葉を残しています。サイエンスは学問、アートは技や心の部分だとすると、AIが進化していくこれからの時代にはアートの部分がますます重要になってくるのではないかと感じています。医学部受験は依然として狭き門ですが、患者さんの命を救う、社会に貢献するという使命感、つまり心の部分を起点に取り組むことが大切なのではないでしょうか。

 YMSはこれからも、医師を目指す受験生の勉強も志もしっかりとサポートし、「良き伴走者」として心強いと思ってもらえる存在であり続けたいですね。

--ありがとうございました。


 よりよい医師を育てるために、人を救う・社会に貢献する医師になるための全人教育ともいうべき手厚い指導を行っているYMS。高い合格実績を支えるのは、医師の本質を追求するカリキュラムにある。さらに、そのカリキュラムで学んだ卒業生が医師となり、再びYMSのために貢献するというOB・OGによる「恩送り」の連鎖。頭も心も医師としての資質を育んでいるYMSは、今後も医師を目指す受験生の力強いパートナーであり続けるだろう。

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《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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