東京理科大学は2027年度から、工学部建築学科夜間主社会人コース(2年次編入学)に長期履修制度を導入する。職業や育児・介護などの事情をもつ社会人が、修業年限の3年を超えて最長5年かけて計画的に卒業できる仕組みを整え、リカレント教育のさらなる推進を図る。
長期履修制度は、職業を有している場合や育児・介護などの事情により、修業年限(3年)を超えて一定の期間にわたり計画的に教育課程を履修し卒業することを希望する学生を対象とした制度だ。1年延長(4年)または2年延長(5年)を認めることができる。
東京理科大学では、理学部第二部ですでに同制度を導入している。大学院を対象とした長期履修制度の導入例は各大学に見られるが、学部段階の建築教育を夜間に提供するコースへの導入は、同大ならではの施策と位置付けている。
工学部建築学科夜間主社会人コースは、神楽坂キャンパスを拠点に、都心で働きながら建築学を学べる社会人向けのコースだ。最新の建築デザインに加え、成熟社会における膨大な既存建築ストックを対象とした耐震性・維持保全・都市防災に関する技術について、総合的なエンジニアリングを学べるカリキュラムを整えている。
専門教育では、建築学の分野を「設計・意匠計画」「環境・防災」「構造・材料・施工」の3領域に区分し、それぞれにおいて実践的・実務的な技術を教授する。さらに、これらを融合させた新たな応用学的カリキュラムも用意しており、総合的な建築能力の養成を図る。
工学部の植田譲学部長は「工学部では工学分野の研究者・技術者・設計者に求められる学識・技術・研究方法を修得すると同時に、学術的あるいは実務的課題を自ら発見・解決する能力をもち、社会に対する良識と責任意識を持つことができる人材の育成を目指しています。今回の長期履修制度の、工学部建築学科夜間主社会人コース入学者への拡大は、業務などの都合で時間の確保が難しい人でも、計画的に4年または5年で卒業することを支援する仕組みです。日々の業務や社会生活の中で感じておられる課題を明らかにし、その解決策を提案できる能力を養うには、専門的な教育課程で体系的に学ぶことが重要です。建築学科夜間主社会人コースで学ぶ皆さんが長期履修制度の活用により、ご自身の学修を少しでもフレキシブルに計画でき、確かな知識と能力を身に付け、社会を牽引していかれることを願っています」とコメントしている。

