東京都水道局は3月23日、「水道水の放射能測定結果」に関する報告(第17報)の中で、東京23区、武蔵野市、三鷹市、町田市、多摩市、稲城市では乳児による水道水の摂取を控えるよう呼び掛けている。 これは、東京都水道局金町浄水場(東京都葛飾区)で3月22日9時に採取した浄水(水道水)の放射性ヨウ素(ヨウ素131)の測定値が、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値である100Bq/kg(乳児による水道水の摂取に係る対応について[平成23年3月21日健水発第2号厚生労働省健康局水道課長通知])を超過する210Bq/kgであったことを受けて発表されたもの。 同じく22日9時の放射性ヨウ素の数値は、朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)では不検出、小作浄水場(東京都羽村市)では32Bq/kgであったことも報告されている。 東京都水道局では、この数値は、長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたもので、代替となる飲用水が確保できない場合には摂取しても差し支えないと説明している。 なお、原子力安全委員会が定めた飲食物制限に関する指標値は、放射性ヨウ素(飲料水)は300Bq/kg、放射性セシウム(飲料水)は200Bq/kgとされている。