近畿大学の研究用原子炉、4/12運転再開へ

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 近畿大学は3月17日、3年間停止していた研究用原子炉を4月12日に運転再開すると発表した。原子力施設の安全審査基準は、平成23年の東京電力福島第一原子力発電所の事故後に見直されており、新しい基準で研究用原子炉の運転が再開されるのは初めて。

 近畿大学原子炉(UTR-KINKl)は、大学の教育・訓練および研究用に設計された極低出力1Wの軽水減速、黒鉛反射、非均質型熱中性子炉。平成25年12月18日施行の「試験研究用原子炉の新規制基準」への適合確認のため、平成26年2月6日から停止していた。

 運転再開に向け、平成28年5月11日付で原子力規制委員会から原子炉設置変更許可を受け、設備増設や施設運用規定の新規制基準適合を目的に「設計および工事方法の許可申請」「保安規定変更許可申請」などを行い、平成29年2月28日付でこれらがすべて許可。原子力規制庁による使用前検査や施設定期検査などを終え、3月17日に合格証が交付された。

 所定手続きなどを進め、4月12日に原子炉の運転を再開予定。今後は、全国の研究者や学生が実験や実習などで利用する予定。近畿大学原子力研究所の伊藤哲夫所長は「新たな気持ちで安全の確保に引き続き十分留意し、皆様方が安心できる施設を目指し、研究所員一丸となって努力してまいります」とコメントしている。

 国内の大学が所有する研究・教育用原子炉は、京都大学2基と近畿大学1基の計3基。京都大学の原子炉でも運転再開に向け、手続きなどが進められている。
《奥山直美》

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