講談社ブルーバックス出版部は、東北地方太平洋沖地震の発生に伴い、2001年9月刊の書籍「日本の原子力施設全データ」(北村行孝氏・三島勇氏著)一部をPDFファイルにて公開すると発表した。放射性物質に関する、より正しい知識の提供が目的だという。 書籍は第1部~第3部の3部構成になっており、そのうち第1部「原子力発電の基礎知識」と第3部「原子力事故と安全対策」の一部をPDFファイルで閲覧することができる。 著者のコメントとして、「2011年3月11日。東北地方太平洋沖を震源とする巨大地震が発生し、大きな揺れと津波が原発も襲った。東京電力福島第一原発は、建屋で水素爆発を起こすなど深刻な事態となった。情報は混乱し、理由のない不安や誤解が広まっている。この状況が少しでも改善するために、この本で記した基礎知識が役に立つことを願っている」という一文が紹介されている。 書籍「日本の原子力施設全データ」の目次は以下の通り。●第1部 原子力発電の基礎知識・第1章 原子力発電とは何か(PDF閲覧可能) ・第2章 原子力発電の実際(PDF閲覧可能) ・第3章 原子炉の燃料と核燃料サイクル(PDF閲覧可能) ●第2部 日本の原子力施設データ商用原子力発電所原子力開発機関・大学・企業の研究炉核燃料加工・再処理施設等●第3部 原子力事故と安全対策・第4章 放射線と原子力安全(PDF閲覧可能) ・第5章 原子力のトラブルと事故(PDF閲覧可能) ・第6章 原子力の課題――安全を守るために・第7章 原子力開発の将来