都内で麻しん(はしか)が増加、被災地でも注意を呼びかけ

 都福祉保健局は、都内における麻しんの流行について発表した。麻しんの報告数が増加しており、流行が拡大する可能性があるとして、注意を呼びかけている。

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平成23年第1週~第16週の麻しん患者報告数(平成22年の同時期と比較)
  • 平成23年第1週~第16週の麻しん患者報告数(平成22年の同時期と比較)
 東京都福祉保健局は4月20日、都内における麻しんの流行について発表した。麻しんの報告数が増加しており、今後、ワクチン未接種者を中心に流行が拡大する可能性があるとして、注意を呼びかけている。

 通年、麻しんは週平均1~2件の報告があるが、今年は4月1日から18日にかけて、区西南部を中心に24件の届出があったという。

 年齢の内訳は、5歳未満3人、5~9歳2人、10~19歳5人、20~29歳9人、30歳以上5人。そのうち予防接種既接種者は7人で未接種者10人、不明7人という。

 麻しんは特効薬がなく重症化することがあるため、定められた期間に予防接種を受けることが大切という。未接種の場合は、かかりつけ医等に相談するようにとしている。

・接種時期
1期:1歳以上2歳未満(1回接種)
2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間(1回接種)
3期:中学1年に相当する年齢(1回接種)
4期:高校3年に相当する年齢(1回接種)
 ※3期、4期は平成24年度までの時限措置

 また、国立感染症研究所感染症情報センターでは、被災地においては、国内外から麻しんが持ち込まれる可能性があるため、未接種の方は支援業務やボランティアに携わる方も含め、ワクチン接種をするよう呼びかけている。
《田村麻里子》

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