「マンスリーではある程度点数が取れるのですが、サピックスオープンで点数が伸びません。志望校判定の数字も思うように取れないのですが、志望校をこのまま目指していって大丈夫なものでしょうか。」 マンスリーの結果から考えられることは、授業を受ける⇒宿題(復習)をするというリズムができているということです。対して、サピックスオープンで苦労していることの原因は、学習がパターン暗記型あるいは条件反射的なものに陥ってしまっていることにあると思われます。 どの科目でも言えることですが、「なぜ?」というところから家庭学習を組み立てる習慣をつくっておくことが大切です。演習量を増やす方向ではなく、一つの問題を「読む」「考える」「書く(調べる)」「見直す」という一連の動作を意識して『完結』させることを主眼においてください。 志望校判定の数字は参考になりますが、時期によって受け取り方を変えなければいけません。サピックスの問題と実際の入試問題の傾向も無関係ではありませんので、慎重に分析することが必要です。 お子さんの学習方法、得意単元と志望校の傾向を照らし合わせることもあわせて目指すかどうかを見極めるようにします。過去問を国語なら7月あたり、他の3教科は9月あたりに1年度分、正しく時間を計ってやってみるのもよいでしょう。 合格者最低点にまで届いていなくても構いませんが、ほとんど点数がとれていないとか、途中でお子さんの気持ちが途切れてしまう程に相性が悪いのであれば、まずは塾などに相談のうえ、適切な対策を講じるようにして下さい。 志望校を下げるのはいつでもできます。数字だけを見て判断するのではなく、今後のお子さんの伸びや対策を加味してお考えになるとよいでしょう。