【NEE2011】富士通、“学びの連続”を実現するスレートPC

 「New Education Expo 2011」で富士通は、“学びの連続”を実現するために、子どもたちが学校でも家庭でも文房具の感覚で利用できることを目的とするスレートPCを参考出展していた。

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(1)自宅で時間割りと学校からのお知らせを確認
  • (1)自宅で時間割りと学校からのお知らせを確認
  • (2)子どもが翌日の授業の持物をチェック、あるいは学習内容を「授業の記録」で振り返り
  • 国語のデジタル教科書(サンプル)
  • (3)保護者が教師からの連絡事項を確認(連絡帳の役割)
  • 富士通「21世紀にふさわしい学びの環境に向けて」
 「New Education Expo 2011(NEE2011)」で富士通は、“学びの連続”を実現するために、子どもたちが学校でも家庭でも文房具の感覚で利用できることを目的とするスレートPCを参考出展していた。

 いつでもどこでも授業の振り返りができる「授業の記録」、教科ごとの必要教材、学校からのお知らせ、教師から各家庭への連絡が、すべて時間割りに紐づいており、家庭では児童も保護者も活用できるアイデアが盛り込まれている。教育クラウドを構築することで、これらの情報が一元管理でき、活用シーンも広がっていく。

 同社は、総務省主導で2010年度にスタートした「フューチャースクール推進事業」において西日本地区を担当し、昨年秋から児童1人1台のタブレットPCの配備、全普通教室にIWB(インタラクティブホワイトボード、電子黒板)の設置、校内ネットワークの構築などの実証実験を小学校5校で実施してきた。

 この取組みを継続するにあたり、1年目は主に環境整備に注力してきたが、明らかになった問題点を改善しつつ、2年目の今年度は「教育に深く入る」ことを目標にさらなる展開を行っていくという。そうした中で、1年目にはタブレットPCを主に学校で利用してきたが、家庭や課外授業での利用も想定し、スレートPCとコンテンツの開発を行っているそうだ。

 ところで、1年目のフューチャースクールの子どもたちの印象であるが、「ICT活用により、考えをまとめることに集中できる」という意見が多く聞かれたという。一方で、保護者からは概ね好意的に受け入れられたものの、眼への影響を心配する声もあったそうだ。富士通ではそうした意見も受け止め、たとえば、長時間利用に向けてはモニターの輝度の調整や、液晶画面フィルターの使用なども検討していくという。
《田村麻里子》

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