震災後、子どもと災害時における“わが家のルール”を決めた66%

 セコムは9月1日、「東日本大震災後の子どもを取り巻く危険の変化に関する調査」の結果を公開した。

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震災前、災害時などいざという時のことを家庭内で話し合っていましたか?
  • 震災前、災害時などいざという時のことを家庭内で話し合っていましたか?
  • 震災前に話し合っていたことは、震災時に役に立ちましたか?
  • 震災後、災害時などいざという時のことを家庭内で話し合いましたか?
  • 震災後、子どもと災害時における“わが家のルール”を決めましたか?
  • 震災後、うまくいってよかったことや役立った物はありましたか?
  • 震災後、子どもの安全について変化があったと思いますか?
 セコムは9月1日、「東日本大震災後の子どもを取り巻く危険の変化に関する調査」の結果を公開した。

 同調査は、子どもの危険回避研究所の協力のもと、3月11日時点で一都三県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)に居住し、当時子どもが小学1年から中学3年生だった保護者(104名)に対しアンケートを実施。

 「震災前、災害時などいざという時のことを家庭内で話し合っていましたか?」という質問に対しては、61%が「話し合っていなかった」と回答した。一方、「話し合っていた」と答えた人のうち、「震災前に話し合っていたことは、震災時に役に立った」と答えたのは41%だった。

 実際に役立ったこと、話し合っていてよかったこととしては、「避難場所の確認をしておいたこと」「学校が自宅から遠く、何かあっても迎えに行けない可能性もあるので、学校の近くで被災したら基本は学校に留まるか泊まるかする」「登下校時の、保護者との待ち合わせ場所を決めておいたこと」「地震が来たときは、近くの大人の人から離れないで、一緒にいること」などが挙げられている。

 「震災後、災害時などいざという時のことを家庭内で話し合いましたか」と聞いてみたところ、87%が「話し合った」と回答。また、震災後に子どもと災害時における“わが家のルール”を決めたのは66%となった。具体的には、「いざというときの帰宅方法や家族との連絡の取り方、親がいない時の待機場所を決めた」「ツイッターが連絡手段として有効と聞いたので、家族間でフォローし合っている」「下校中に地震にあったら、家か学校かどちらか近い方に行くこと」などの回答が寄せられた。

 「震災後、うまくいってよかったことや役立った物はありましたか」という質問では、「SNSや災害用伝言板が役に立った」「子ども用のヘルメットが役立った」「ワゴン車。車内に布団を敷いておき、非常食なども積んでおいたので安心だった」のほか、「子どもが理科の授業で乾電池・豆電球を使っていたので、それで懐中電灯を作ってくれた」という回答もみられた。

 震災後、子どもの安全に関して変化したことについては、「道路や駐車場が暗くなって危険になった」「学校の耐震工事が始まった」「学校から非常時の連絡の取り方などが発信された」「塾が緊急避難場所や連絡先の再確認をしてくれた」「子ども一人での留守番は避けるようになった」などが挙げられた。
《前田 有香》

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