H23放課後児童クラブの事故261件、最多は遊具によるもの

 厚生労働省は10月21日、平成22年10月1日〜平成23年9月30日の期間に報告のあった「放課後児童クラブの事故報告集計」の結果を公表した。

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事故報告概要
  • 事故報告概要
  • 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況【概要】
 厚生労働省は10月21日、平成22年10月1日〜平成23年9月30日の期間に報告のあった「放課後児童クラブの事故報告集計」の結果を公表した。

 事故報告は、放課後児童クラブにおいて発生した、「死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故」で、自治体から報告のあったものを集計。報告件数は35都道府県で261件となっている。

 事故の内容の内訳は、骨折215件、歯の破折17件、打撲・ねんざ21件、その他1件、死亡1件(おやつを喉につまらせたことによるもの)。

 学年別にみると、1年生98人、2年生75人、3年生69人、4年生8人、5年生6人、6年生3人、その他2人で、1年生がもっとも多く、学年が上がるにつれ少なくなっている。

 事故発生場所別では、校庭などの屋外(敷地内)126件、公園などの屋外(敷地外)30件、体育館・遊戯室などの屋内45件、クラブ室・廊下などの屋内60件。

 事故の原因は、遊具からの転落などがもっとも多く75件、球技中の転倒等51件、集団遊び中の転倒等31件、児童同士のふざけあい27件、階段などでの転倒・転落47件、車との接触7件、その他23件。

 なお同省では同日、平成23年度 放課後児童クラブの実施状況(5月1日現在)についても取りまとめて公表している。

 今回の集計では、東日本大震災の影響によって調査できなかった岩手県および福島県の12市町村を除いたものとなっている。

 平成23年度の放課後児童クラブ数は、2万561カ所で前年比615カ所増加。登録児童数は、83万3,038人で前年比18,599人増加となっている。クラブ実施市区町村数は1,574市区町村となり、全市区町村における実施割合は90.7%となっている。

 また、児童クラブの申込みをしながら、何らかの理由で利用できなかった児童数(待機児童数)は7,408人で、前年比で613人の減少。ピークだった平成19年の14,029人から約6,600人減少しており、4年連続の減少となったという。
《前田 有香》

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