居心地のよい学習環境で丁寧に指導…ITTO個別指導学院 小野誉之社長

 イード・アワード2011 塾部門(塾アワード)の「中学部」総合で最優秀賞を受賞したITTO個別指導学院の、代表取締役社長 小野氏誉之氏に、同塾の特長や、今後の展開について聞いた。

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ITTO個別指導学院 小野誉之社長
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 ITTO個別指導学院は、45の都道府県、726の教室で小学生から高校生を対象とする個別指導塾を展開する。顧客満足度調査で決定するイード・アワード2011 塾部門(塾アワード)の「中学部」総合で最優秀賞を受賞したITTO個別指導学院の、代表取締役社長 小野氏誉之氏に、同塾の特長や、今後の展開について聞いた。

−−受賞おめでとうございます。ご感想をお聞かせください。

小野氏:驚いたというのが率直な感想です。塾内でも、Webアンケートで生徒や保護者から要望などを聞くことはありますが、こうして客観的に評価していただいたのは初めてです。90%以上の方が満足と答えてくださっているのは、やはり嬉しいですね。全国の教室の講師にとっても励みになります。

 一方で、受賞によって、生徒や保護者の皆さんの期待も高くなると思います。それを裏切ってはいけないと、身の引き締まる思いもあります。

--ITTO個別指導学院の設立の経緯を教えてください。

小野氏:当塾は1994年に「がんばる学園」の名称で、講師1名に対し生徒1~3名の個別指導塾としてスタートしました。そこで培ったノウハウを活かし、よりブラッシュアップさせるかたちでスタートしたのが「ITTO個別指導学院」です。2年程の検証期間を経て、2002年にフランチャイズ展開をスタートし、より低価格で幅広い生徒が通える個別指導塾を実現させました。現在は45の都道府県で726教室を展開しています。

−−ITTO個別指導学院の授業の特長についてお聞かせください。

小野氏:一番の特長は、生徒の目標や学力、性格に合わせ1対1~3人まで選べる個別指導であることです。一人の講師が、様々な角度から丁寧に生徒を指導するには3人までが限界だと考えます。学校の成績を上げることを目指し、基本的には教科書準拠の内容を予習中心で指導しています。ただし、生徒の要望や現状の学力等により、柔軟に対応できるようにしています。もちろん受験指導も行っており、オリジナル教材も用意しています。

−−ITTO個別指導学院の強みは何だとお考えですか?

小野氏:1つ目は、居心地のよい学習環境です。

 塾ですから、学習の指導を一生懸命するのは当たり前。それだけではなく、通いたくなるような居心地のよい学習環境を目指しました。全国どこの教室も、お洒落でカラフルなインテリア、床にはタイルカーペットを敷き、空気清浄機やアロマも設置しています。また、常に整頓を心がけるよう講師を指導しています。

 2つ目は、フレキシブルなカリキュラムです。曜日、時間、教科は自由に選べますから、他の習い事とも両立できます。授業形態は、1対1または1対3から選べ、途中で変更も可能。授業時間は50分、80分、100分の3通りから選べます。どんな状況のお子さんでも無理なく通ってほしいからです。

 そして3つ目は、講師の質です。教科の指導はできて当たり前ですが、子どもとの接し方も重要です。新人研修ではコーチングの手法を使い、子どものやる気をいかに引き出すか、先生としての心構えなどを指導します。新人講師だけでなく常に各地域や教室単位で研修会やミーティングを実施しています。

−−安全面で配慮していることはありますか?

小野氏:磁気カードでお子さんの入退室をチェックし、保護者にメールで知らせるというシステムを導入しています。また、通学ルートを提出してもらって、講師ができる範囲で注意するようにしています。安全面は、どこの塾でも重要課題と認識していると思います。

−−教科の指導以外に、人間性の育成やしつけ面で実践されていることはありますか?

小野氏:いろいろな生徒を見ていて、挨拶や規則正しい生活習慣、夢や目標を持つこと、人の痛みがわかることなどの「人間力」は、学力向上ともおおいに関係があると思っています。生徒に目標を書かせて掲示したり、自転車や靴の整頓をさせたり、各教室で様々な工夫をしています。また、世界で1,500万部以上発売されている、世界的ベストセラーのビジネス書「7つの習慣(R)」を子ども向けにアレンジした人間性教育プログラム、「7つの習慣J(R)」を導入している教室も全国に200教室ほどあります(「7つの習慣(R)」「7つの習慣J(R)」はフランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です)。

−−ITTO個別指導学院には、どういったお子さんが通われていますか? あえて個別指導を選択するご家庭には、何か特徴があるのでしょうか。

小野氏:以前は、自分のペースで勉強したいとか、集団塾が性格に合わないという生徒が多かったように思いますが、今は最初から個別指導塾を選ぶ傾向が強くなってきています。他の習い事や部活のスケジュールと調整したい、とりあえず苦手な教科だけ何とかしたい、きちんと質問をしたい、わからないところをとことん教えてほしいなどの要望に応えてくれる塾として当塾を選んでいただいているように思います。

−−準備されている新サービスや企画はありますか?

小野氏:約4年前に英会話NOVAの事業を承継したことから、3歳~小6を対象とした「NOVA KIDS」という英会話教室を塾に併設していますが、これが大変好評です。今までは当社の別ブランド「みやび個別指導学院」のみに併設していたのですが、この春からITTO個別指導学院にも併設し全国に広めて行く予定です。

−−受験シーズンに入りましたが、2012年の受験生に向けてエールをお願いします。

小野氏:不安はあると思いますが、これまで自分が努力した過程で、積み上げてきたことが必ずあるはずです。最後は自分を信じて受験に臨んでほしいと思います。

−−ありがとうございました。

 リセマムは、2011年9月10日〜11月10日、小学生、中学生、高校生および大学受験生のお子さんを持つ保護者を対象に、塾・予備校・通信教育の顧客満足度調査を実施し、「イード・アワード2011 塾部門」として12月に最優秀賞および優秀賞、各部門賞を発表した。

◆イード・アワード2011 塾部門
 >>> http://resemom.jp/feature/award02/

《聞き手:田村 麻里子》
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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