【ワークショップコレクション8】約90のWSに挑戦する子どもたち

 「ワークショップコレクション8 with モノづくり体感スタジアム」では、約90のワークショップが開催され、小学生を中心とする子どもたちは興味のある学びに、次々と挑戦した。

教育・受験 その他
Yahoo!きっず「iPad で日本を元気にする絵をかこう!」
  • Yahoo!きっず「iPad で日本を元気にする絵をかこう!」
  • 初めてiPadを使う子も多かったが、皆すぐに絵を描いていた
  • 日能研ディスカバリークラブ「いろのサイエンス」
  • 色の認識のあと、紙コップで分光器を作り電球を見た
  • GREE「みんなで 学ぼう! 遊ぼう! インターネット」
  • DeNA「目指せ、かいとうキッズ!~インターネットルールを探せ~」
  • コマツ「ブルドーザーは力持ち」
  • コマツOBの講師が熱心に指導
 2月25日(土)および26日(日)の2日間、神奈川県横浜市の慶應義塾大学 日吉キャンパスで開催された「ワークショップコレクション8 with モノづくり体感スタジアム」では、約90のワークショップが開催され、小学生を中心とする子どもたちは興味のある学びに、次々と挑戦した。

 Yahoo!きっずは「iPad で日本を元気にする絵をかこう!」で、iPadの簡単な使い方を学んだあと、思い思いにお絵描きをした。各自の作品は印刷して持ち帰るとともに、先に宮城県南三陸町の子どもたちが描いた作品とのコラボによるモザイクアートを制作し、Yahoo!きっずに公開するという。Yahoo!きっずでは、東日本大震災の津波で甚大な被害にあった南三陸町の子どものケアを目的に、クイズ大会やワークショップを開催している。

 日能研ディスカバリークラブは「いろのサイエンス」で、色の認識に関するワークショップを開催していた。折り紙の中から自分の好きな色を選ぶところから始め、暖かい色・冷たい色などの問いかけに答える。その後、紙コップで分光器を作り、電球などの光源を見て、色が虹色に分かれて見えることなどを学んだ。このワークショップを通じて、色の共通したイメージや、人により異なる感じ方を学ぶことなどが狙いという。

 共にソーシャルゲームなどを提供するグリー(GREE)とディー・エヌ・エー(DeNA)は「もっとグッドネットゾーン」の同じ教室で、GREE「みんなで 学ぼう! 遊ぼう! インターネット」、DeNA「目指せ、かいとうキッズ!~インターネットルールを探せ~」と、安全なインターネット利用に関するワークショップを開催していた。

 建設機械の国内トップ企業のコマツは、ブルドーザーがなぜ重い土を運べるのか、タイヤはなぜ沈まないのかなどを実験を通じて検証する「ブルドーザーは力持ち」を実施していた。同社が石川県小松市に常設し、さまざまなワークショップを展開する「わくわくコマツ館」から、コマツOBの講師が多数来場し、子どもたちを熱心に指導していた。

 NPO法人デジタルポケットは、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発したビジュアル指向のプログラミング言語VISCUIT(ビスケット)を用いた「親子で楽しむ『ビスケット』うごく大きな絵をつくろう!」を開催していた。ビスケットは絵を描いて並べると動き出し、グループの描いた絵が1台のPCのキャンパスにどんどん追加され、コラボ作品が作り出されるというもの。制作時には、あえて親子を別々のグループに配することで、親が手を出さなくても子どもは自分でできること、他所の子どもがどのくらいできるのかなどを、親が学ぶ機会も提供しているのだそうだ。

 ワークショップの一部を紹介したが、今年は前回より多い約90ものワークショップが開催された。人気のワークショップには列ができ、会場のスタッフも忙しそうに動き回っていた。イベント運営には約600名のボランティアスタッフが参加したという。子どもたちはさまざまな学びとともに、地域や学校を飛び出して、初対面の学生や大人たちから学ぶことも、貴重な体験になったのではないだろうか。

 ワークショップコレクションを主催するNPO法人CANVASは、ワークショップコレクションのほかにも年間を通じてさまざまなワークショップを開催している。
《田村麻里子》

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