【e絵本】気仙沼を見つめた写真が絵本アプリに

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甦れ!気仙沼港
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 東日本大震災の発生から、間もなく1年。被災地支援のあり方や未収束の原発事故など、いまだ日本は、あの日始まった激動の中にある。

 それでも人は、生きていく。進まなければいけないのだ。今回紹介するのは、そんな前向きな意思の力を感じさせる写真絵本アプリ。アイフリーク「こえほん」(iPhone/iPad対応)内で配信中の、「甦れ!気仙沼港」、無料。

 写真は気仙沼在住の医師で、地元を撮り続ける吉川順一さんの作である。高台から震災後の気仙沼港を臨む1枚で始まり、津波の爪痕をまざまざと見せつける写真の数々。一方後半では、魚市場やアワビ漁、湾の風景など、ありし日の気仙沼港の様子が、まっすぐな視線で表現される。

 このアプリは、昨年11月にアートダイジェストから出版された写真集「甦れ!気仙沼港−日本一の漁港を瞼の奥に−」のダイジェスト版として作られた。書籍版では、震災直後と震災前の写真に加え、水揚げが再開した時などの、まさに「復興第一歩」の瞬間も多数収められている。地元を見つめる吉川さんだからこそ撮影できた1点1点に、思い出と現実、そして未来への確かな足取りを感じる。

 未曾有の大災害をこうして記録することは今、作者だけでなく日本中の人々の心を整理するために重要なこと。1年、また1年と、節目を大切に迎え、私たちの歩みを確かめていこう。あがらない雨はないのだから。
《てらしまちはる》

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