お茶の水女子アカデミー、医療系大学等0を38名など合格者数水増し

 消費者庁は5月10日、看護大学等の入学試験受験対策の予備校である「お茶の水女子アカデミー」(代表者:浜田敏彦)に対し、景品表示法第6条の規定に基づき、措置命令を行ったことを発表した。

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合格者数の相違(消費者庁資料より)
  • 合格者数の相違(消費者庁資料より)
  • お茶の水女子アカデミーWebサイト(消費者庁資料より)
 消費者庁は5月10日、看護大学等の入学試験受験対策の予備校である「お茶の水女子アカデミー」(代表者:浜田敏彦)に対し、景品表示法第6条の規定に基づき、措置命令を行ったことを発表した。入学案内用パンフレットにおいて合格者数を過大に表示するなど、景品表示法第4条第1項第1号(優良誤認)に違反する行為が認められたためという。

 お茶の水女子アカデミーでは、平成23年10月ごろより平成24年2月26日まで入学案内用のパンフレットにおいて、「平成22、23年度 お茶の水女子アカデミー合格者」として、実際の合格者数とは異なる数値を記載していた。

 具体的には、医療系大学等で実際には合格者0であったところ、平成22年度、平成23年度のべ38名、看護大学等では平成22年度48名、平成23年度49名のところ同267名と大幅に水増ししていたという。

 またWebサイトでは、平成21年10月頃から平成24年2月14日まで、「看護医療系全国一の合格率(前年度合格率)大学91%(浪人生95%)短大92%専門学校97%」と、同じ数値を表示し続けていた。この数値は、合格者の割合が高くなるように任意に設定した架空の数値であり、実際にはこれを下回るものであったという。

 消費者庁では、これらの記載が景品表示法に違反するものである旨を一般消費者へ周知すること、徹底再発防止策を講じること、今後同様の表示を行わないことなどを命令した。

 なお、お茶の水女子アカデミーでは現在、下記のような「お詫びと訂正」をWebサイトに掲載している。
・合格率の表示は計算式が複雑なため2月15日に抹消しました。
・案内書の15ページの合格実績は、平成21年度以前のデータが多数混在していましたのでお詫びと訂正をさせていただきます。
《田村麻里子》

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