高校生の喫煙率は男子、飲酒率は女子が高い結果に…大阪市調べ

 大阪市は6月18日、「平成23年度大阪市民の健康づくり・生活習慣等に関する調査」および「すこやか大阪21健康づくりアンケート(中学生・高校生)」の結果を公表した。

生活・健康 その他
朝食の摂取状況
  • 朝食の摂取状況
  • 朝食欠食率
  • 肥満度(BMI)分類
  • 喫煙の状況
  • 受動喫煙の状況
  • 飲酒の状況
 大阪市は6月18日、「平成23年度大阪市民の健康づくり・生活習慣等に関する調査」および「すこやか大阪21健康づくりアンケート(中学生・高校生)」の結果を公表した。

 大阪市では、市民の健康水準のより一層の向上と壮年期死亡の減少、健康寿命(健康で自立して暮らすことができる期間)の延伸をめざして、平成13年に健康増進計画「すこやか大阪21」を策定し、市民の健康づくりの推進に努めている。

 「平成23年度大阪市民の健康づくり・生活習慣等に関する調査」は、計画の最終年度(平成24年度)に向けて、「すこやか大阪21」の目標の達成状況等の把握を行うため、平成23年7月に20歳以上の大阪市民の中から無作為に抽出した5,000人に対して郵送自記式による調査を実施し(うち不到達163件)、2,727人から有効回答を得た(回収率56.4%)。この結果をもとに、性・年齢階級(「20~39歳」、「40~64歳」、「65歳以上」)別に集計し、報告書をまとめている。

 「すこやか大阪21健康づくりアンケート(中学生・高校生)」は、同じく平成23年7月から9月に大阪市立中学校2年生の生徒2,560人と大阪市立高等学校2年生の生徒859人に生活習慣の状況や健康づくりに対する意識等に関する調査を実施したもの。ここでは中学生・高校生の結果についてみることにする。

 朝食の摂取状況では、「ほとんど毎日食べる」人の割合は、中学生で男子76.2%、女子80.5%、高校生で男子71.6%、女子80.0%であり、中高生ともに男子より女子の割合が高い。また、朝食の欠食率(週に2回以上朝食を欠食する人の割合)は、中学生で男子23.8%、女子19.5%、高校生で男子28.4%、女子20.0%となっており、中高生ともに男子の割合が高くなっている。

 肥満度(BMI)分類(体重÷身長÷身長を算出し、その値をBMIとして18.5未満を「やせ」、125以上を「肥満」、残りを「普通」と分類した割合)は、「普通」分類される割合は、男女ともに高校生の割合が高い。

 睡眠の状況をみると、睡眠時間6時間未満の割合は、中学生で男子9.6%、女子12.7%、高校生で男子30.2%、女子31.2%であり、中学生よりも高校生の、また男子よりも女子の割合が高くなっている。

 「あなたは、たばこを吸ったことがありますか」に対して、「この1ヶ月で吸った」と答えた人を「喫煙者」、「この1ヶ月は吸っていない」と答えた人を「喫煙経験者」とした割合をみると、喫煙率・喫煙経験率ともに、高校生男子の割合が高い。

 同居人の中でたばこを吸う人がいると答えた割合は、中学生で男子56.1%、女子59.6%、高校生で男子42.1%、女子45.7%である。

 「あなたは、お酒を飲んだことがありますか」に対して、「この1ヶ月で飲んだ」と答えた人を「飲酒者」、「この1ヶ月は飲んでいない」と答えた人を「飲酒経験者」とした割合をみると、飲酒率・飲酒経験率ともに、中学生よりも高校生の、男子よりも女子の割合が高いという結果になっている。
《前田 有香》

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