エプソンは6月28日、同社のプロジェクター製品対応のオプション新商品として、光学12倍ズームを搭載したフルハイビジョン対応の書画カメラ「ELPDC20」を発表した。9月中旬より販売を開始する。 書画カメラとは、書類や立体物を撮影し、テレビモニターやプロジェクターなどにリアルタイムに映し出す映像入力機器のことで、別名「実物投影機」とも呼ばれる。「ELPDC20」は、HDMI、RGB、RCA(ピン端子)、USBの4種の出力ポートを備え、デジタルテレビ、プロジェクターのほか、PCを経由したプロジェクター投影にも対応する。 カメラ部には、約200万画素のCMOSセンサーと光学12倍ズームを搭載し、A3サイズから近撮まで、くっきりと鮮やかな撮影が可能。大判の教材や書籍の見開き全体から、細かな数字が並んだ資料まで鮮明に映し出だすことができるという。 また、被写体を動かさずにカメラのヘッド部を上下させる可動式ズーム(3倍相当)や、ボタン操作で最大10倍に拡大できるデジタルズーム機能も搭載。 さらにボタンひとつでピント合わせが行える「ワンプッシュオートフォーカス」機能や、同梱の同梱品のマイクロスコープアダプターを使って、顕微鏡の拡大画像を投影させることも可能となっている。 本体には、SDカードスロットも備え、書画カメラで撮影した画像や動画を、PCを経由せずに直接保存することも可能。さらにメモリに保存された画像と、書画カメラからの映像を同時に投影する2画面表示機能も備えている。 本体のアームは、フレキシブルに動かすことができ、対象物をあらゆる角度から映し出せる。さらに収納時には、コンパクトに折りたためるため、教室移動などの持ち運びにも便利な仕様となっている。◆光学12倍ズーム対応書画カメラ「ELPDC20」発売日:2012年9月中旬価格:オープンプライス(予想市場価格は7万円台後半)【主な仕様】外形寸法:367×122×120mm(収納時)/210×312×477mm(セットアップ時)質量:約3.0kg消費電力:17W(待機時0.5W)撮像範囲:525×297mm(デジタル)、419×297mm(アナログ)撮像素子:1/2.7型CMOS 約200万画素撮像速度:最大30フレーム/秒ズーム:12倍光学ズーム、10倍デジタルズーム(最大12倍ズーム)有効画素数:水平1920ドット×垂直1080ドット撮影レンズ:F=3.4フォーカス:AF/マニュアル照明:LED×2 250lxメモリー:1G/SD/SDHC出力:アナログRGB(SXGA、WXGA、XGA)、コンポジットビデオ(NTSC/PAL準拠)出力端子:VGA、USB端子タイプB、RCA、HDMI入力端子:VGA、MIC、USB(TypeA)マイク:内蔵マイク専用ソフトウェア:Windows XP SP2以降/Vista/7、Mac OS 10.5.1以上