地図のない空間でアート作品を体感、子供の新たな一面を発見 …エプソン チームラボボーダレス

 麻布台ヒルズで2024年2月9日にオープンした「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」へ8歳の娘と一緒に行ってきた。作品の美しさもさることながら、娘の新たな一面を発見できた。

趣味・娯楽 その他
チームラボ《Light Vortex》(c) チームラボ
  • チームラボ《Light Vortex》(c) チームラボ
  • チームラボ《人々のための岩に憑依する滝 》
  • カメを選んで描く
  • スケッチオーシャンで「私が描いたカメが泳いでいる!」
  • チームラボ《スケッチファクトリー》(c) チームラボ

 麻布台ヒルズで2024年2月9日にオープンした「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」へ8歳の娘と一緒に行ってきた。作品の美しさもさることながら、娘の新たな一面を発見できた。

 「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」が東京・お台場から移転し、麻布台ヒルズにオープンした。コンセプトは、「境界なく連続する1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」。地図のない空間では、さまざまなアート作品が影響し合い、それぞれの作品は境界線がなく、時には混ざり合い、常に変化し続けている。

 ふだん電車に乗り慣れていない娘は、地下鉄を乗り継ぎ麻布台ヒルズにたどり着いた時点でヘトヘトに。機嫌が悪く、足取りも重かったが、ひとたびミュージアムの中に入ると、急にテンションが上がり、大はしゃぎ。「わー!すごい!!」「あれ何だろう?」「次はあっち!」と、地図のない空間を思うままに突き進み、鳥を追いかけたり、滝のような光を浴びたり、小高い丘で滑ったり、心の赴くまま楽しんでいた。

 娘は「この空間をカメラで撮りたい」と、筆者のデジタル一眼レフカメラを手に取り、さまざまな空間を渡り歩きながら写真を撮りはじめた。「写真に収められた空間」と「実際に自分で見ている空間」は、なんだか違うと不思議がっていた。同じ作品を見ていても、娘が見ているものと筆者が見ているものは違うのだろうし、見るタイミングや見る位置、見る人などが違えば、感じることもそれぞれ違ってくるのがおもしろい。

 全面に海が広がる空間「スケッチオーシャン」では、さまざまな海の生き物から、娘は「カメ」を選んだ。カメの輪郭が描かれた紙にクレヨンで絵を描き、スタッフにスキャンしてもらうと、描いた絵に命が吹き込まれ、広大な海の空間で、みんなが描いた海の生き物たちと一緒に泳ぎだした。娘は「私が描いたカメが泳いでいる!」と嬉しそう。泳いでいる生き物に触ったり、エサをあげたり、まるで海の中に潜り込んだかのように楽しんでいた。描いた絵は、スケッチファクトリーで缶バッジやTシャツなどのグッズにし、思い出として持ち帰ることができる。

 これまで、娘は「ルールがある環境」の中で遊び、学ぶことが多く、どうしても大人の都合で指示してしまい、子供が受け身になりがちだった。エプソン チームラボボーダレスでは、娘は地図のない空間を心の赴くまま自由に動き、目や耳だけでなく身体全体で作品を楽しみ、感じたことを言葉や身体で表現していた。作品の美しさもさることながら、娘の新たな一面を発見できた体験でもあった。

◆森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
開館日:2024年2月9日(金)~常設
開館時間:10:00~21:00(最終入館は閉館の1時間前、ただし開館時間が変更になる場合があるため、公式Webサイトを確認してほしい)
休館日:第1・第3火曜日(休館日が変更になる場合があるため、公式Webサイトを確認してほしい)
会場:麻布台ヒルズ ガーデンプラザB B1(東京都港区麻布台1-2-4)
チケット価格(税込):
大人(18歳以上):3,800円~
中学生・高校生(13~17歳):2,800円
子供(4~12歳):1,500円
3歳以下:無料
障がい者割引:1,900円~
※事前日時指定予約制
※大人と障がい者割引については変動価格制を導入し、日によって金額が異なる。日別の価格を確認のうえ、日時指定チケットを購入する。
※チケットは、公式Webサイトから購入できる。現地での購入の場合、上記価格に+200円となる。

《工藤めぐみ》

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