JAXAで宇宙飛行士交信イベント、小学生と星出飛行士がQ&Aセッション

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星出宇宙飛行士との交信
  • 星出宇宙飛行士との交信
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  • 星出宇宙飛行士との交信
  • 福島県より参加した小学生3名と兄妹
  • 筑波宇宙センター、種子島宇宙センターとの通信
  • 「こうのとり」の近状説明を行った鈴木裕介氏
  • ロケットとジェット機の違い
  • 種子島宇宙センターに質問
 7月19日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターと種子島宇宙センターで、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦宇宙飛行士と交信するイベントが開催された。筑波宇宙センターでは、福島から招待された3名の小学生が星出氏との会話を楽しんだ。

 同イベントは、日産自動車とJAXAが6月より実施している「星に願いを!」プロジェクトの一環。7月7日に筑波宇宙センターツアーに招かれた約100名の福島の子どもたちが書いた「宇宙たんざく」の中から3作が選ばれ、作者の小学生3名と家族が交信イベントに参加した。

 19日のイベントは、国際宇宙ステーション、種子島宇宙センター、筑波宇宙センターの3か所をつなぎ、選ばれた短冊3作を星出氏に宇宙で読み上げてもらうという企画。約20分の交信だったが、筑波からは小学生が、種子島からは中高生が星出氏に質問をし、星出氏が丁寧に答えていた。

 短冊に「家族がいつまでも元気でいますように」とお願いした5年生の佐藤聖真くんは、魚は宇宙でも真っすぐ泳げるのかと質問。星出氏は、ISS滞在中にメダカを育てる実験を数か月に渡り行うとした上で、重力のない宇宙では、魚も上下がわからず、体を横にして泳ぐことがあると説明した。

 6年生の齋藤大雅くんのお願いは「いろんな星を実際に見てみたい」とし、宇宙飛行士になる過程でもっとも大変だったことを聞いた。星出氏は、宇宙飛行士になるための試験に受かるまで3度チャレンジしたと話し、何ごともあきらめないことが大切だと伝えた。

 「9年後に建築士になりたい」という5年生の長沢想さんは、宇宙の人気メニューについて質問。以前は、エビの食感と辛めの味付けからエビチリが人気だったと星出氏は説明し、現在は、さまざまな国の料理が600から800種類ほどあると解説した。

 星出氏との交信を通じて「勇気をもらった」という佐藤聖真くんは、自分の短冊を宇宙で読まれ、嬉しかったと交信後も笑顔で話す。7日に筑波宇宙センターツアーに参加し、今回のイベントで宇宙にいる星出さんと会話ができるなど、宇宙をより身近に感じることができたのではないだろうか。

 ISSとの交信は、筑波と種子島両宇宙センター合わせて約20分だったが、そのほか、ISSの補給機として21日に打ち上げられる「こうのとり」3号機の説明や、打ち上げに使用されるロケットの近状説明なども行われた。また、筑波宇宙センターに来ていた小学生たちは、「こうのとり」の運用管制室を見学し、室内の設備などについてJAXAの鈴木裕介氏の説明を受けた。

 「こうのとり」3号機の打ち上げは、ライブ中継が行われるという。インターネットで見ることができるほか、JAXA施設や科学館などでパブリックビューイングも行われる。「こうのとり」3号機がISSに接近し、ドッキングされるようすも27日に中継される予定だ。星出氏を乗せたソユーズの打上げが15日に成功してからまだ間もないが、このようなイベントや中継を通じて宇宙に興味を持つ子どもたちが増えるのはよいことだろう。

 また、筑波宇宙センターにある展示会場「スペースドーム」では、実物大の「こうのとり」の模型や、21日に打ち上げで使用されるものと同じロケットエンジンなどが展示されている。今は、星出彰彦宇宙飛行士の写真や資料などを紹介する企画展「母なる地球から、旅立つあなたへ」も開催している。宇宙に関するイベントが多い今夏、JAXAを学びの場として活用するのもよいだろう。
《湯浅大資》

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