トヨタ自動車は11月14日、『プリウス』や『ウィッシュ』、『カローラ』など計13車種のかじ取り装置とハイブリッドシステムに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは、2000年8月22日~2011年12月16日に製作された151万8098台。一度のリコールとしては国内最多となる。不具合は2か所。(1)ハンドルとギヤボックスを連結している継手部品(インタミエクステンションシャフト)のギヤボックス側強度が不足しているため、低速時にハンドルを強く一杯に切る操作を繰り返すと、継手部品の連結部にガタが発生し、連結部が摩耗してかじ取り操作ができなくなるおそれがある。(2)ハイブリッドシステムのインバータ用電動ウォータポンプで、コイルの巻き線工程が不適切なためコイル線に傷がつき、腐食断線によりウォータポンプが停止して警告灯点灯や出力制限走行となる。また、線間ショートした場合には電源ヒューズが切れて走行不能となるおそれがある。(1)については全車両、点検し、継ぎ手部品を対策品に交換する。(2)については全車両、ウォータポンプを対策品に交換する。不具合発生件数は(1)が18件、(2)が396件。市場からの情報で発見した。事故は起きていない。